問28
ピロカルピンが毛様体筋を収縮させる機序はどれか。1つ選べ。
1 アドレナリンα1受容体遮断
2 アドレナリンα2受容体刺激
3 アドレナリンβ2受容体遮断
4 アセチルコリンM2受容体遮断
5 アセチルコリンM3受容体刺激
解答・解説
■ 正解
5 アセチルコリンM3受容体刺激
■ 解説
● ピロカルピンはムスカリン受容体作動薬(副交感神経刺激薬)
ピロカルピンは ムスカリン受容体作動薬 であり、
特に M3受容体を刺激 することで平滑筋を収縮させる。
毛様体筋には M3 受容体が存在し、
これが刺激されると 毛様体筋が収縮 → 房水流出促進 → 眼圧低下
という流れになるため、緑内障治療に用いられる。
● M3受容体刺激 → 平滑筋収縮
- 毛様体筋収縮
- 瞳孔括約筋収縮(縮瞳)
- 腸管・膀胱などの平滑筋収縮
いずれも副交感神経刺激作用の典型。
■ 選択肢ごとの解説
1 アドレナリンα1受容体遮断:誤り
血管拡張などを起こすが、毛様体筋収縮とは無関係。
2 アドレナリンα2受容体刺激:誤り
交感神経抑制作用。毛様体筋収縮とは関係しない。
3 アドレナリンβ2受容体遮断:誤り
β2遮断は平滑筋収縮を促すが、ピロカルピンの作用ではない。
4 アセチルコリンM2受容体遮断:誤り
M2は主に心臓に存在。遮断すれば心拍数増加方向。毛様体筋とは無関係。
5 アセチルコリンM3受容体刺激:正しい
毛様体筋の M3 受容体を刺激 → 収縮 → 房水流出促進。
■ ポイント整理
- ピロカルピン=ムスカリン受容体作動薬(M3刺激)
- 毛様体筋収縮 → 房水流出増加 → 眼圧低下
- 緑内障治療に使用
- M2は心臓、M3は平滑筋・腺分泌
■ 関連知識
ピロカルピンは口渇改善(シェーグレン症候群)にも使用される
M3刺激で縮瞳が起こる
交感神経:散瞳(α1)、副交感神経:縮瞳(M3)
