第109回薬剤師国家試験 問5 安息香酸水溶液pH

問5 25℃における0.01mol/L安息香酸水溶液のpHに最も近い値はどれか。1つ選べ。
1 1.5
2 3.0
3 4.5
4 6.0
5 7.5

解答・解説を見る

■ 正解

2

■ 解説

● ポイント1

弱酸 HA の電離は
HA ⇄ H+ + A

電離度が小さい弱酸では、近似式
[H+] ≈ √(Ka × C)
が使える。

● ポイント2

安息香酸の pKa は 4.2 であり、
Ka = 10-4.2 ≈ 6.3×10-5
となる。

● ポイント3

濃度 C = 1×10-2 mol/L を代入すると、

[H+] ≈ √(6.3×10-5 × 1×10-2)
= √(6.3×10-7)
≈ 7.9×10-4

pH = −log(7.9×10-4) ≈ 3.1

最も近い選択肢は 3.0。

■ 選択肢ごとの解説

1:誤り
強酸レベルの pH であり弱酸 0.01 mol/L では起こらない。

2:正しい
計算値 pH ≈ 3.1 に最も近い。

3:誤り
pKa(4.2)より高い pH にはならない。

4:誤り
弱酸の電離を考えると高すぎる。

5:誤り
酸性溶液で pH が中性より高くなることはない。

■ ポイント整理

  • 弱酸の pH は Ka と濃度から求める
  • 安息香酸の pKa は 4.2
  • 計算すると pH ≈ 3.1 であり 3.0 が最も近い

■ 関連知識

  • 弱酸の電離と Ka の関係
  • pKa と pH の比較による電離度の判断
  • 弱酸の近似式 [H+] ≈ √(Ka × C)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA