第109回薬剤師国家試験 問122 血液製剤による感染被害の救済制度

問120−122 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染と薬害エイズに関する以下の問いに答
えよ。

問122(法規・制度・倫理)
血液製剤による感染被害の救済制度に関する記述として、正しいのはどれか。2
つ選べ。
1 適正な使用目的に従い適正に使用された場合の感染被害の救済を目的としている。
2 給付金は、原因となった血液製剤の製造販売業者が全額負担する。
3 医療費給付の対象は、入院を要する程度以上の感染被害である。
4 葬祭料や遺族年金に関する給付項目は含まれていない。
5 製造販売業者の過失が裁判によって証明された場合に救済の対象となる。

解答・解説を見る

■ 正解
1、3


■ 各選択肢の検証

● 1 適正な使用目的に従い適正に使用された場合の感染被害の救済を目的としている(正)
血液製剤による感染被害救済制度(医薬品副作用被害救済制度の一部)は、 適正使用にもかかわらず感染被害が生じた場合に救済する制度。
→ 記述どおりで正しい。


● 2 給付金は、原因となった血液製剤の製造販売業者が全額負担する(誤)
給付金は、公的制度として国と製薬企業が拠出する基金から支払われる。
製造販売業者が全額負担するわけではない。
→ 誤り。


● 3 医療費給付の対象は、入院を要する程度以上の感染被害である(正)
医療費給付は、入院治療が必要となる程度の健康被害が対象。
軽微な症状のみでは対象とならない。
→ 正しい。


● 4 葬祭料や遺族年金に関する給付項目は含まれていない(誤)
救済制度には、 ・葬祭料遺族年金相当の遺族給付金 などが含まれている。
→ 記述は誤り。


● 5 製造販売業者の過失が裁判で証明された場合に救済の対象となる(誤)
この制度は無過失補償制度であり、 製造販売業者の過失の有無は救済の条件ではない。
→ 誤り。


■ まとめ

  • 適正使用でも感染被害が出た場合に救済 → 1 正
  • 医療費給付は入院レベル以上 → 3 正
  • 給付金は企業全額負担ではない → 2 誤
  • 葬祭料・遺族給付金は制度に含まれる → 4 誤
  • 無過失補償制度であり過失証明は不要 → 5 誤

→ 正解は 1 と 3

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA