問 37 プロタンパク質転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)を阻害すること
で、LDL 受容体の分解を抑制する脂質異常症治療薬はどれか。1つ選べ。
1 ベザフィブラート
2 エゼチミブ
3 エボロクマブ
4 アトルバスタチン
5 ロミタピド
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■ 正解
3(エボロクマブ)
■ 解説
エボロクマブ(evolocumab)は、PCSK9(Proprotein Convertase Subtilisin/Kexin type 9)を阻害するモノクローナル抗体である。
PCSK9 は、肝細胞表面のLDL 受容体(LDL-R)を分解するタンパク質。 PCSK9 が LDL-R に結合すると、受容体はリソソームで分解され、再利用されなくなる。
エボロクマブは PCSK9 を阻害することで:
- LDL-R の分解を抑制
- 肝細胞表面の LDL-R 数が増加
- 血中 LDL-C の取り込みが増加 → LDL-C が大幅に低下
スタチンで十分に LDL-C が下がらない場合の追加治療として使用される。
■ 各選択肢の検討
● 1:ベザフィブラート(誤)
フィブラート系。PPARα 活性化 → TG 低下。PCSK9 とは無関係。
● 2:エゼチミブ(誤)
小腸コレステロールトランスポーター(NPC1L1)阻害 → コレステロール吸収抑制。
● 3:エボロクマブ(正)
PCSK9 阻害 → LDL-R 分解抑制 → LDL-C 低下。 モノクローナル抗体製剤。
● 4:アトルバスタチン(誤)
HMG-CoA 還元酵素阻害薬(スタチン)。肝でのコレステロール合成抑制。
● 5:ロミタピド(誤)
MTP(ミクロソームトリグリセリド転送タンパク質)阻害薬。 家族性高コレステロール血症に使用されるが、PCSK9 とは無関係。
■ まとめ
- エボロクマブはPCSK9 を阻害するモノクローナル抗体。
- LDL 受容体の分解を抑制し、LDL-C を大幅に低下させる。
- したがって正解は選択肢 3。
