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■ 正解
2、5
■ 各選択肢の検証
1 CYP2C19 多型でオメプラゾールの AUC は変化するが、代謝物の AUC は変化しない(誤)
CYP2C19 の PM(poor metabolizer)では、
・オメプラゾールの AUC ↑(代謝されにくい)
・代謝物の AUC ↓(代謝が減る)
となるため、代謝物 AUC も変化する。
→ 誤り。
2 CYP2D6 多型が関与するイミプラミンの PM では、活性代謝物の血中濃度が高い(正)
イミプラミンは CYP2D6 により、
・活性代謝物 デシプラミン に変換される。
PM では代謝が遅く、
イミプラミン自体の濃度 ↑ デシプラミンの濃度も相対的に高くなる
(代謝経路が飽和しやすく、排泄も遅い)。
→ 正しい。
3 アザチオプリン使用前に UGT1A1 の遺伝子多型を診断する(誤)
アザチオプリンで問題となるのは、
TPMT(チオプリンメチルトランスフェラーゼ) の遺伝子多型。
UGT1A1 はイリノテカンで重要。
→ 誤り。
4 NAT2 の遺伝子多型で、日本人の約10%が速いアセチル化群に属する(誤)
NAT2 多型は、
・白人:遅いアセチル化が多い
・日本人:速いアセチル化が多い(約90%)
日本人で速いアセチル化が「約10%」は逆。
→ 誤り。
5 ALDH2 は PM の頻度に人種差があり、日本人では PM が多い(正)
ALDH2 の不活性型(*2 アレル)は、
・白人:ほぼ存在しない
・日本人・東アジア:高頻度(約40%がヘテロ、数%がホモ)
日本人では ALDH2 の PM が圧倒的に多い。
→ 正しい。
■ まとめ
・CYP2D6 PM → イミプラミン活性代謝物が高くなる → 2 正
・ALDH2 PM は日本人で多い → 5 正
・CYP2C19 代謝物 AUC は変化する、アザチオプリンは TPMT、NAT2 は日本人で速い型が多い → 1・3・4 誤
→ 正解は 2 と 5
