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■ 正解
3、5
■ 与えられた薬物の特徴
● ニカルジピン:肝抽出率 > 0.7(高抽出性)、結合率 > 0.8(高結合)
● フェニトイン:肝抽出率 < 0.3(低抽出性)、結合率 > 0.8(高結合)
● テオフィリン:肝抽出率 < 0.3(低抽出性)、結合率 < 0.8(低結合)
高抽出性薬物:肝血流量に依存
低抽出性薬物:非結合型分率 fu × 肝固有クリアランス に依存
■ 各選択肢の検証
1 ニカルジピンの肝クリアランスは肝血流量の影響を受けない(誤)
ニカルジピンは高抽出性薬物(E>0.7)。
高抽出性薬物の肝CLは、
CLh ≒ 肝血流量(Q)に依存
よって「影響を受けない」は誤り。
2 ニカルジピンの定常状態の非結合形濃度は、結合率変動の影響を受けない(誤)
高抽出性薬物では、
・全身CLは Q に依存
・しかし非結合形濃度(Cu)は結合率の影響を受ける
fu が増えれば Cu は上昇する。
→ 誤り。
3 フェニトインとテオフィリンの肝クリアランスは、肝固有クリアランスの変動の影響を受けやすい(正)
両者とも低抽出性薬物(E<0.3)。
低抽出性薬物の肝CLは、
CLh ≒ fu × Clint(肝固有クリアランス)
よって Clint の変動に強く影響される。
→ 正しい。
4 血漿タンパク質減少による肝クリアランスへの影響は、フェニトインよりテオフィリンが大きい(誤)
タンパク結合率:
・フェニトイン:>0.8(高結合)
・テオフィリン:<0.8(低結合)
タンパク結合率が高い薬物ほど、fu の変化が CL に影響しやすい。
→ 影響が大きいのはフェニトイン。
→ 記述は逆で誤り。
5 フェニトインとテオフィリンの定常状態の非結合形濃度は、結合率変動の影響を受けない(正)
低抽出性薬物では、
非結合形濃度(Cu)は、結合率変動の影響を受けにくい
理由:
fu が増えると、CLh(=fu×Clint)も増加し、
結果として Cu はほぼ一定に保たれる。
→ 正しい。
■ まとめ
・低抽出性薬物(フェニトイン・テオフィリン)は Clint の影響大 → 3 正
・低抽出性薬物の Cu は fu 変動の影響を受けにくい → 5 正
・ニカルジピンは高抽出性 → Q に依存、Cu は fu の影響を受ける → 1・2 誤
・タンパク結合率の影響が大きいのはフェニトイン → 4 誤
→ 正解は 3 と 5
