問 43 限外ろ過法を用いて算出される薬物パラメータはどれか。1つ選べ。
1 油/水分配係数
2 酸塩基解離定数
3 血球移行率
4 血漿タンパク結合率
5 全身クリアランス
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■ 正解
4(血漿タンパク結合率)
■ 解説
限外ろ過法(ultrafiltration)は、半透膜を用いて 血漿タンパク質(アルブミン・α1酸性糖タンパク質など)を除去し、遊離型薬物だけを分離する方法である。
薬物は血中で「結合型」と「遊離型」に分かれるが、 薬理作用を示すのは遊離型(free)であるため、 限外ろ過法は遊離型薬物濃度 → 血漿タンパク結合率の算出に用いられる。
■ 限外ろ過法でわかること
- 遊離型薬物濃度(free concentration)
- 血漿タンパク結合率(bound / unbound ratio)
特に、結合率が高い薬物(ワルファリン、フェニトインなど)では重要な測定法。
■ 各選択肢の検討
● 1:油/水分配係数(誤)
脂溶性の指標。オクタノール/水分配で測定。限外ろ過とは無関係。
● 2:酸塩基解離定数(誤)
pKa のこと。滴定法などで求める。限外ろ過では測定できない。
● 3:血球移行率(誤)
血球と血漿の濃度比で求める。限外ろ過では測定しない。
● 4:血漿タンパク結合率(正)
限外ろ過法で遊離型薬物を分離 → 結合率を算出できる。
● 5:全身クリアランス(誤)
血中濃度推移から求める薬物動態パラメータ。限外ろ過とは無関係。
■ まとめ
- 限外ろ過法は遊離型薬物を分離する方法。
- そこから血漿タンパク結合率を算出できる。
- したがって正解は選択肢 4。
