問 36 胆汁酸トランスポーターを阻害し、大腸管腔内の胆汁酸量を増加させることで
便秘を改善するのはどれか。1つ選べ。
1 ルビプロストン
2 リナクロチド
3 エロビキシバット
4 トリメブチン
5 ラモセトロン
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■ 正解
3(エロビキシバット)
■ 解説
エロビキシバット(elobixibat)は、回腸末端の胆汁酸トランスポーター(IBAT:ileal bile acid transporter)を阻害する薬である。
通常、胆汁酸は回腸で再吸収されるが、IBAT を阻害すると再吸収されず、大腸へ流入する胆汁酸量が増加する。
大腸内の胆汁酸は以下の作用により便秘を改善する:
- 腸液分泌を促進(浸透圧作用)
- 大腸蠕動運動を促進(胆汁酸による刺激)
このため、エロビキシバットは慢性便秘症の新しい治療薬として使用されている。
■ 各選択肢の検討
● 1:ルビプロストン(誤)
ClC-2(クロライドチャネル)活性化 → 腸液分泌促進。 胆汁酸トランスポーターとは無関係。
● 2:リナクロチド(誤)
GC-C(グアニル酸シクラーゼC)受容体刺激 → cGMP ↑ → 腸液分泌促進。 胆汁酸とは関係しない。
● 3:エロビキシバット(正)
IBAT(胆汁酸トランスポーター)阻害 → 大腸内胆汁酸増加 → 蠕動促進。
● 4:トリメブチン(誤)
μ受容体作動薬。消化管運動調整薬であり、便秘改善薬ではない。
● 5:ラモセトロン(誤)
5-HT3 受容体遮断薬。下痢型 IBS に使用。
■ まとめ
- エロビキシバットはIBAT(胆汁酸トランスポーター)阻害薬。
- 大腸内の胆汁酸増加 → 腸液分泌+蠕動促進 → 便秘改善。
- したがって正解は選択肢 3。
