問114 ケトン体に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 アセチルCoAとマロニルCoAから産生される。
2 グルコースに代わるエネルギー源となる。
3 3-ヒドロキシ酪酸、a-ケトグルタル酸及びアセト酢酸の3つの分子を指す。
4 主に肝臓で作られて、血流を介して各組織に運ばれる。
5 細胞に取り込まれて糖新生の原料となる。
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■ 正解
2、4
■ 各選択肢の検証
● 1 アセチルCoAとマロニルCoAから産生される(誤)
ケトン体はアセチルCoAのみから合成される。
マロニルCoAは脂肪酸合成の材料であり、ケトン体生成には関与しない。
→ 誤り。
● 2 グルコースに代わるエネルギー源となる(正)
ケトン体(アセト酢酸・3-ヒドロキシ酪酸)は、
・脳
・心筋
・骨格筋
などでグルコースの代替エネルギー源として利用される。
→ 正しい。
● 3 3-ヒドロキシ酪酸、α-ケトグルタル酸、アセト酢酸の3つを指す(誤)
ケトン体は以下の3つ:
・アセト酢酸
・3-ヒドロキシ酪酸
・アセトン
α-ケトグルタル酸はTCA回路の中間体であり、ケトン体ではない。
→ 誤り。
● 4 主に肝臓で作られて、血流を介して各組織に運ばれる(正)
ケトン体は肝臓ミトコンドリアで合成され、血流に放出される。
肝臓自身はケトン体を利用できないが、他組織がエネルギー源として利用する。
→ 正しい。
● 5 細胞に取り込まれて糖新生の原料となる(誤)
ケトン体は糖新生の材料にはならない。
アセチルCoA由来であり、TCA回路に入っても糖新生に必要な炭素骨格を供給できないため。
→ 誤り。
■ まとめ
- ケトン体はアセチルCoAから作られる → 1は誤り
- グルコースの代替エネルギー源になる → 2 正
- α-ケトグルタル酸はケトン体ではない → 3は誤り
- 肝臓で合成され、血流で運ばれる → 4 正
- 糖新生の材料にはならない → 5は誤り
→ 正解は 2 と 4
