第109回薬剤師国家試験 問178 イリノテカンの活性化と不活化代謝

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■ 正解
3


■ 代謝の全体像
イリノテカンはプロドラッグであり、まず

カルボキシルエステラーゼ(CES)により活性代謝物SN-38に変換される。

その後、SN-38 は

UGT1A1(UDP-グルクロン酸転移酵素)によりグルクロン酸抱合され、
不活性代謝物SN-38Gとなる。

この流れを正しく表す組合せが選択肢3。


■ 構造式の対応

● A:SN-38(活性代謝物)
● B:SN-38G(グルクロン酸抱合体)
● C:硫酸抱合体(本問の正解経路ではない)


■ 各選択肢の検証

1 CYP3A4 → A、硫酸転移酵素 → C(誤)
イリノテカンの活性化は CYP ではなくカルボキシルエステラーゼ
→ 誤り。


2 UGT → A、CYP3A4 → B(誤)
UGT は不活化(SN-38 → SN-38G)であり、活性化ではない。
→ 誤り。


3 カルボキシルエステラーゼ → A、UGT → B(正)
・CES によりイリノテカン → SN-38(A)
・UGT により SN-38 → SN-38G(B)
→ 正しい。


4 CYP3A4 → B、硫酸転移酵素 → C(誤)
活性化経路が誤り。
→ 不正解。


5 UGT → B、CES → A(誤)
順番が逆。
→ 不正解。


■ まとめ
・活性化:カルボキシルエステラーゼ → SN-38(A)
・不活化:UGT → SN-38G(B)
→ 正しい組合せは 3

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