問145 指定薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 麻薬及び向精神薬取締法に基づき、厚生労働大臣が指定する。
2 緊急を要する場合、薬事・食品衛生審議会の意見を聴かずに、厚生労働大臣が
指定できる。
3 ジアセチルモルヒネ(ヘロイン)は指定薬物に該当する。
4 指定には、1つ1つの物質を個別に指定(個別指定)と特定の構造を有する物
質を一括した指定(包括指定)の2つがある。
5 「医療等の用途」以外の用途に供するための製造、販売、購入等は禁止されて
いるが、所持の制限はない。
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■ 正解
2、4
■ 各選択肢の検証
1 麻薬及び向精神薬取締法に基づき、厚生労働大臣が指定する(誤)
指定薬物は、医薬品医療機器等法(薬機法)に基づき規制される。
麻薬及び向精神薬取締法で指定されるのは麻薬・向精神薬であり、指定薬物とは別制度。
→ 誤り。
2 緊急を要する場合、薬事・食品衛生審議会の意見を聴かずに指定できる(正)
薬機法では、
健康被害の拡大が懸念される緊急時には、審議会の意見を経ずに厚生労働大臣が指定可能と規定されている。
迅速な規制のための特例措置である。
→ 正しい。
3 ジアセチルモルヒネ(ヘロイン)は指定薬物に該当する(誤)
ヘロインは麻薬であり、指定薬物ではない。
指定薬物は「医薬品成分に類似した乱用目的物質」であり、麻薬とは別枠で規制される。
→ 誤り。
4 指定には、個別指定と包括指定の2つがある(正)
指定薬物制度には、
・個別指定(特定の化学物質を個別に指定)
・包括指定(特定の化学構造を持つ物質群を一括指定)
の2方式がある。
新規薬物の構造変化に迅速に対応するため、包括指定が導入されている。
→ 正しい。
5 「医療等の用途」以外の用途に供するための製造・販売・購入等は禁止されているが、所持の制限はない(誤)
指定薬物は、医療等の用途以外の「所持」も禁止されている。
製造・輸入・販売・授与・所持・使用など、医療目的以外のすべてが禁止。
→ 誤り。
■ まとめ
・緊急時は審議会を経ずに指定可能 → 2 正
・指定薬物は個別指定+包括指定 → 4 正
・法令は薬機法、麻薬とは別制度 → 1 誤
・ヘロインは麻薬 → 3 誤
・所持も禁止 → 5 誤
→ 正解は 2 と 4
