問 57 アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬を服用中の患者に投与禁忌なのはど
れか。1つ選べ。
1 アゾセミド
2 イバブラジン
3 カルベジロール
4 サクビトリルバルサルタン
5 ダパグリフロジン
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■ 正解
4(サクビトリルバルサルタン)
■ 解説
ACE阻害薬はブラジキニン分解を抑制するため、 血管性浮腫(angioedema)のリスクが上昇する。
一方、サクビトリルバルサルタン(ARNI)のサクビトリル成分は ネプリライシン阻害によりブラジキニン濃度をさらに上昇させる。
そのため、ACE阻害薬と併用すると、 重篤な血管性浮腫のリスクが著しく増大するため禁忌とされている。
臨床でも「ACE阻害薬 → ARNI」へ切り替える際は 36時間以上の休薬期間が必須である。
■ 各選択肢の検討
● 1:アゾセミド(誤)
ループ利尿薬。ACE阻害薬との禁忌はない。
● 2:イバブラジン(誤)
If電流阻害薬。併用禁忌ではない。
● 3:カルベジロール(誤)
β遮断薬。ACE阻害薬と併用されることが多い。
● 4:サクビトリルバルサルタン(正)
ACE阻害薬と併用禁忌。 ブラジキニン上昇 → 血管性浮腫のリスクが著増。
● 5:ダパグリフロジン(誤)
SGLT2阻害薬。心不全治療でACE阻害薬と併用される。
■ まとめ
- ACE阻害薬はブラジキニン分解抑制 → 血管性浮腫リスク↑。
- サクビトリルはネプリライシン阻害 → ブラジキニン↑。
- 併用すると重篤な血管性浮腫 → 禁忌。
- したがって正解は選択肢 4。
