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■ 正解
※本問は「解なし」。すべて誤り。
■ 各選択肢の検証
● 1 アルドラーゼ反応は加リン酸分解である(誤)
加リン酸分解とは、基質が分解される際にリン酸が新たに付加される反応を指す。
しかし、フルクトース1,6-ビスリン酸 → DHAP+GAP の反応では、リン酸は追加されない。
→ 加リン酸分解ではない。
● 2 グルコースから代謝物Aを生じるまでに ATP が産生される(誤)
グルコース → DHAP(代謝物A)までの段階では、ATP は1つも作られない。
むしろ、
・グルコース → G6P
・F6P → F1,6BP
の 2 回のリン酸化でATP を消費している。
● 3 代謝物B → 代謝物C は基質レベルのリン酸化である(誤)
基質レベルのリン酸化とは、高エネルギー化合物が ADP にリン酸を渡して ATP を作る反応。
しかし、GAP(代謝物B)→ 1,3-BPG(代謝物C)の反応では、無機リン(Pi)が基質に付加されるだけで、ATP は生成されない。
→ 基質レベルのリン酸化ではない。
● 4 図3で生じた NADH はシャトル機構でミトコンドリアに運ばれる(誤)
細胞質で生じた NADH がそのままミトコンドリアに入ることはない。
実際には、
・リンゴ酸–アスパラギン酸シャトル(肝・腎)
・グリセロールリン酸シャトル(筋)
により、細胞質側でNAD⁺ を再生する仕組みが働く。
→ NADH が直接運ばれるわけではない。
● 5 グルコース → F1,6BP の生成は ATP により促進され、AMP により抑制される(誤)
この段階の律速酵素はホスホフルクトキナーゼ(PFK-1)。
PFK-1 の調節は、
・ATP 過剰 → 活性低下(抑制)
・AMP 増加 → 活性上昇(促進)
であり、選択肢の説明は完全に逆。
■ まとめ
- 1:リン酸は加わらない → 誤
- 2:ATP は産生されず、むしろ消費 → 誤
- 3:無機リン付加であり、基質レベルのリン酸化ではない → 誤
- 4:NADH は直接ミトコンドリアに運ばれない → 誤
- 5:PFK-1 の調節は ATP=抑制、AMP=促進 → 誤
→ 本問は「解なし」。すべて誤り。
