問113 骨組織及び骨代謝に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 骨芽細胞は造血幹細胞に由来し、骨基質を分解する。
2 破骨細胞は、アルカリホスファターゼを分泌する。
3 副甲状腺ホルモンは、血漿中のCa2+濃度を上昇させる。
4 カルシトニンは甲状腺ろ胞細胞から分泌され、骨吸収を亢進する。
5 活性型ビタミンD3
は、消化管からのCa2+吸収を促進する。
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■ 正解
3、5
■ 各選択肢の検証
● 1 骨芽細胞は造血幹細胞に由来し、骨基質を分解する(誤)
骨芽細胞(オステオブラスト)は間葉系幹細胞由来で、役割は骨基質の産生(骨形成)。
骨基質を分解するのは破骨細胞(オステオクラス)であり、こちらは造血幹細胞由来。
→ 記述は完全に逆で誤り。
● 2 破骨細胞は、アルカリホスファターゼを分泌する(誤)
アルカリホスファターゼ(ALP)を分泌するのは骨芽細胞であり、骨形成の指標となる。
破骨細胞が分泌するのは、骨吸収に必要な酸や加水分解酵素。
→ 誤り。
● 3 副甲状腺ホルモンは、血漿中の Ca²⁺ 濃度を上昇させる(正)
副甲状腺ホルモン(PTH)は、
・破骨細胞活性化 → 骨吸収↑(Ca²⁺放出)
・腎で Ca²⁺再吸収↑
・活性型ビタミンD₃ 生成促進 → 腸管吸収↑
により、血中 Ca²⁺濃度を上昇させる。
→ 正しい。
● 4 カルシトニンは甲状腺ろ胞細胞から分泌され、骨吸収を亢進する(誤)
カルシトニンは甲状腺の C 細胞(傍ろ胞細胞)から分泌される。
作用は、破骨細胞の抑制 → 骨吸収の抑制であり、骨吸収を亢進するわけではない。
→ 誤り。
● 5 活性型ビタミンD₃ は、消化管からの Ca²⁺吸収を促進する(正)
活性型ビタミンD₃(カルシトリオール)は、
・小腸での Ca²⁺吸収促進
・腎での Ca²⁺再吸収促進
・骨での Ca²⁺動員
により、血中 Ca²⁺濃度を上昇させる。
→ 正しい。
■ まとめ
- 骨芽細胞:骨形成(間葉系幹細胞由来)
- 破骨細胞:骨吸収(造血幹細胞由来)
- PTH:血中 Ca²⁺上昇 → 3 正
- カルシトニン:骨吸収抑制 → 4 は誤り
- 活性型ビタミンD₃:腸管 Ca²⁺吸収促進 → 5 正
→ 正解は 3 と 5
