
解答・解説を見る
■ 正解
2、4
■ 各選択肢の検証
1 スキサメトニウムは、アセチルコリン NM 受容体に作用して、運動神経終末を持続的に脱分極させる(誤)
スキサメトニウム(サクシニルコリン)は、骨格筋終板の NM 受容体に作用し、
筋終板を持続的に脱分極させて筋弛緩を起こす。
作用部位は「運動神経終末」ではなく、骨格筋側(終板)である。
→ 記述が誤り。
2 スガマデクスは、ロクロニウムによる筋弛緩を回復させる(正)
スガマデクスは、ロクロニウム・ベクロニウムを包接して不活化し、
非脱分極性筋弛緩薬の作用を迅速に回復させる。
→ 正しい。
3 ベクロニウムの筋弛緩作用は、ネオスチグミン併用で増強される(誤)
ネオスチグミンは AChE 阻害薬であり、ACh を増加させるため、
非脱分極性筋弛緩薬(ベクロニウム)の作用は拮抗される。
→ 増強ではなく「拮抗」。
→ 誤り。
4 ダントロレンは、骨格筋のリアノジン受容体に作用して、筋小胞体からの Ca²⁺ 遊離を抑制する(正)
ダントロレンは、骨格筋のリアノジン受容体(RyR1)を阻害し、
筋小胞体からの Ca²⁺ 放出を抑制することで筋弛緩を起こす。
悪性高熱症の治療薬として重要。
→ 正しい。
5 A型ボツリヌス毒素は、電位依存性 Na⁺ チャネルを遮断して、運動神経の興奮伝導を抑制する(誤)
A型ボツリヌス毒素は、
SNARE 蛋白を切断し、ACh 放出を阻害することで筋弛緩を起こす。
Na⁺ チャネル遮断ではない。
→ 誤り。
■ まとめ
・スガマデクスはロクロニウムを包接 → 2 正
・ダントロレンは RyR1 阻害 → 4 正
・スキサメトニウムの作用部位が誤り → 1 誤
・ネオスチグミンはベクロニウムを拮抗 → 3 誤
・ボツリヌス毒素は ACh 放出阻害 → 5 誤
→ 正解は 2 と 4
