問186 骨粗しょう症に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 閉経後は、骨吸収の相対的な低下により、骨量の減少をきたす。
2 典型的なX線所見として、頭蓋骨の打ち抜き像がある。
3 骨代謝マーカーは、骨折リスクの予測に有用である。
4 閉経後骨粗しょう症の治療には、エストロゲンの補充療法を行う。
5 選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)は、乳腺や子宮内膜に対
してエストロゲン様作用を示す。
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■ 正解
3、4
■ 骨粗しょう症の基本
骨量は「骨吸収」と「骨形成」のバランスで維持される。
閉経後はエストロゲン低下により骨吸収が亢進し、骨量が減少する。
治療では、骨吸収抑制薬・骨形成促進薬・ホルモン療法などが用いられる。
■ 各選択肢の検証
1 閉経後は、骨吸収の相対的な低下により、骨量の減少をきたす(誤)
閉経後はエストロゲン低下により、
骨吸収が増加(亢進)する。
「低下」ではない。
→ 誤り。
2 典型的なX線所見として、頭蓋骨の打ち抜き像がある(誤)
頭蓋骨の「打ち抜き像(punched-out lesion)」は、
多発性骨髄腫の典型所見。
骨粗しょう症では見られない。
→ 誤り。
3 骨代謝マーカーは、骨折リスクの予測に有用である(正)
骨代謝マーカー(TRACP-5b、NTX、CTX、P1NP など)は、
・骨代謝回転の評価
・治療効果判定
・骨折リスクの推定
に有用である。
→ 正しい。
4 閉経後骨粗しょう症の治療には、エストロゲンの補充療法を行う(正)
閉経後骨粗しょう症では、
エストロゲン低下が骨吸収亢進の主因であるため、
ホルモン補充療法(HRT)が治療選択肢となる。
(ただし、乳がん・血栓症リスクなどに注意)
→ 正しい。
5 SERM は、乳腺や子宮内膜に対してエストロゲン様作用を示す(誤)
SERM(例:ラロキシフェン)は、
・骨:エストロゲン様作用(骨吸収抑制)
・乳腺・子宮:エストロゲン拮抗作用
を示す。
→ 記述は逆で誤り。
■ まとめ
・骨代謝マーカーは骨折リスク予測に有用 → 3 正
・閉経後骨粗しょう症にはエストロゲン補充療法が行われる → 4 正
→ 正解は 3 と 4
