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■ 正解
3(フルドロコルチゾン)
■ 症例の要点(病態 × 検査 × 不足ホルモン)
63歳男性。倦怠感、低血圧、体重減少、皮膚色素沈着。 検査:コルチゾール低値(1.0 μg/dL)+ ACTH高値(1,796 pg/mL)
→ 原発性副腎皮質機能低下症(アジソン病) と確定。
アジソン病では、副腎皮質の破壊により:
- 糖質コルチコイド(コルチゾール)不足
- 鉱質コルチコイド(アルドステロン)不足
の両方が起こる。
今回、ヒドロコルチゾン(糖質コルチコイド)は開始されたが、 低血圧・低Na血症の改善が不十分。
→ これはアルドステロン不足が補えていないことを示す。
■ 各選択肢の正誤
● 1 デキサメタゾン(誤)
強力な糖質コルチコイドだが、鉱質コルチコイド作用はほぼゼロ。
低血圧・低Na血症の改善には不適。
● 2 ベタメタゾン(誤)
デキサメタゾン同様、鉱質コルチコイド作用なし。
追加しても症状改善しない。
● 3 フルドロコルチゾン(正)
強い鉱質コルチコイド作用を持つ。
アルドステロンの代替として:
- Na再吸収↑ → 低Na改善
- 水分保持↑ → 血圧上昇
- K排泄↑ → 高K改善
アジソン病の標準治療は:
- 糖質コルチコイド:ヒドロコルチゾン
- 鉱質コルチコイド:フルドロコルチゾン
→ 本症例の不足分を補う最適解。
● 4 スピロノラクトン(誤)
アルドステロン受容体拮抗薬(利尿薬)。
むしろ鉱質コルチコイド作用を阻害するため逆効果。
● 5 エプレレノン(誤)
スピロノラクトン同様、アルドステロン拮抗薬。
アジソン病では禁忌に近い。
■ まとめ
- アジソン病では糖質+鉱質コルチコイドの両方が不足
- ヒドロコルチゾンだけでは鉱質コルチコイド不足が残る
- 低血圧・低Na・高Kはアルドステロン欠乏の典型
- → 補うべきはフルドロコルチゾン(3)
→ 正解は 3
