問 47 TDM の実施が望ましい薬物のうち、臨床用量で体内動態が非線形性を示す薬物
はどれか。1つ選べ。
1 カルバマゼピン
2 ジゴキシン
3 バンコマイシン
4 フェニトイン
5 フェノバルビタール
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■ 正解
4(フェニトイン)
■ 解説
フェニトインは、臨床用量域でミカエリス・メンテン型(飽和)代謝を示す代表的薬物である。 代謝酵素が容易に飽和するため、投与量のわずかな増加で血中濃度が急上昇する。
このため、フェニトインは厳密なTDMが必須の薬物として知られている。
■ フェニトインの非線形動態(国家試験で狙われる点)
- 代謝が容易に飽和 → **非線形(零次反応)に近づく**
- 投与量と血中濃度の比例関係が崩れる
- 少量増量でも中毒域に達しやすい
- TDM が必須(治療域:10〜20 μg/mL)
■ 各選択肢の検討
● 1:カルバマゼピン(誤)
自己誘導により代謝が変化するが、基本は線形動態。
● 2:ジゴキシン(誤)
治療域が狭く TDM 必須だが、動態は線形。
● 3:バンコマイシン(誤)
TDM対象薬だが、体内動態は線形。
● 4:フェニトイン(正)
ミカエリス・メンテン型(飽和)代謝 → 非線形動態。 TDMが最重要の薬物。
● 5:フェノバルビタール(誤)
TDM対象薬だが、動態は線形。
■ まとめ
- フェニトインは非線形(飽和)動態を示す代表薬。
- 少量の増量で血中濃度が急上昇 → TDMが必須。
- したがって正解は選択肢 4。
