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■ 正解
1、3
■ 症例の要点(病態 × 検査 × リスク)
67歳女性。乳がん術後化学療法(PTD:ペルツズマブ+トラスツズマブ+ドセタキセル)施行中。
外来検査値:
- 体温:38.1℃(発熱)
- 好中球数:450/μL(=重度好中球減少)
- eGFR:72.5(腎機能良好)
→ 発熱性好中球減少症(FN) と診断すべき状況。
FN は敗血症のリスクが極めて高いため、 広域抗菌薬を即時投与することがガイドラインで推奨される。
特に重要なのは:
- 緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)をカバーできる抗菌薬
- 腎機能に応じた投与が可能であること
■ 各選択肢の正誤
● 1 セフェピム(正)
第4世代セフェム。
緑膿菌を含むグラム陰性菌に強い活性を持ち、FN の第一選択薬。
ガイドライン(IDSA、JSMO)でも:
- セフェピム
- ピペラシリン/タゾバクタム
- カルバペネム系
が FN 初期治療の推奨薬。
→ 正しい選択。
● 2 エリスロマイシン(誤)
マクロライド系。
緑膿菌に無効であり、FN の初期治療には不適。
→ 誤。
● 3 メロペネム(正)
カルバペネム系。
緑膿菌を含む広域スペクトルを持ち、FN の初期治療として強く推奨。
重症例や敗血症リスクが高い場合に特に有用。
→ 正しい選択。
● 4 ミノサイクリン(誤)
テトラサイクリン系。
緑膿菌には弱く、FN の初期治療には不適。
→ 誤。
● 5 ダプトマイシン(誤)
グラム陽性菌(特にMRSA)に特化した薬剤。
緑膿菌を含むグラム陰性菌には無効。
→ FN の初期治療には不適。
■ まとめ
- FN の初期治療は緑膿菌カバーが必須
- セフェピム(1)はガイドライン推奨(正)
- メロペネム(3)も広域で FN に適切(正)
- マクロライド・テトラサイクリン・ダプトマイシンは不適(誤)
→ 正解は 1 と 3
