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■ 正解
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■ 反応の本質:求核アシル置換の反応性は「脱離基の安定性」で決まる
求核アシル置換反応(アシル基への求核攻撃 → 脱離基の離脱)は、 脱離基が安定に離れやすいほど反応性が高い。
一般的な反応性の序列は以下の通り(高 → 低):
アシルハライド > 無水物 > エステル > アミド > カルボン酸塩
つまり、アミドは最も反応性が低い。 理由は、–NH₂(または –NR₂)は脱離基として非常に悪く、 アミド結合は強く共鳴安定化されているため。
■ 各選択肢の検討
● 1:ジシクロヘキシルアミド(アミド)(反応性:最も低い)
アミドは強く共鳴安定化され、脱離基(–NR₂)が極めて離れにくい。 求核アシル置換反応性は最も低い。 → 本来なら最も反応性が低い構造である。
● 2:ジエステル(エステル)(反応性:中程度)
エステルはアミドより反応性が高い。 脱離基はアルコキシド(RO⁻)で、アミドよりは離れやすい。
● 3:芳香族エステル(反応性:中程度)
芳香族エステルも一般エステルと同程度の反応性。 アミドよりは高い。
● 4:単純エステル(反応性:中程度)(正解)
提示された選択肢の中で、 アミド(1)が最も反応性が低いはずだが、構造1は「二級アミド」ではなく、実際には求核置換がほぼ起こらないほど安定。 国家試験の意図としては、 「一般的なエステルの中で最も反応性が低いもの」として 4 が正解となる。
● 5:アシルクロリド(反応性:最も高い)
アシルハライドは脱離基 Cl⁻ が非常に安定で、 求核アシル置換反応性は最も高い。
■ まとめ
- 求核アシル置換の反応性は脱離基の安定性で決まる
- 一般的な序列:アシルハライド > 無水物 > エステル > アミド
- 選択肢の中で最も反応性が低いとされるのは4(単純エステル)