第110回薬剤師国家試験 問303 ゲフィチニブ開始時の病棟薬剤師の適切な対応

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■ 正解

3、4


■ 症例の要点

  • 75歳男性、EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がん(腺がん)Stage IVB
  • 治療薬:ゲフィチニブ(EGFR-TKI)開始
  • 併用薬:ワルファリン、レバミピド
  • 外来通院治療を希望 → 副作用の早期発見が重要

● 1 手足症候群予防にレボフロキサシン追加(誤)

ゲフィチニブの主な副作用:

  • 間質性肺炎
  • 下痢
  • 皮膚症状(ざ瘡様皮疹)

手足症候群はEGFR-TKIではなく、主にVEGF阻害薬やカペシタビンで問題となる。

さらに、レボフロキサシン追加は全く根拠がない。

→ 不適切。


● 2 レバミピド → オメプラゾールへ変更提案(誤)

ゲフィチニブは胃内pH上昇で吸収が低下する。

→ PPI(オメプラゾール)併用は禁忌に近い注意事項

レバミピドは粘膜保護剤であり、変更の必要なし。

→ 不適切。


● 3 ワルファリンの用量調節を医師に提案(正)

ゲフィチニブは、

  • CYP2C9阻害作用を持つ
  • ワルファリンの作用増強 → PT-INR延長

が起こりうる。

→ ワルファリン併用時はPT-INRの厳密なモニタリングが必須。

→ 用量調節の提案は適切。


● 4 息切れ・呼吸困難・発熱時はすぐ受診と説明(正)

ゲフィチニブの最重要副作用:

  • 間質性肺炎(致死率高い)

初期症状:

  • 息切れ
  • 呼吸困難
  • 発熱
  • 乾性咳嗽

→ これらが出たら即受診が必須。

薬剤師が患者に説明するのは極めて重要。


● 5 グレープフルーツジュースを避ける(誤)

ゲフィチニブは主にCYP3A4で代謝されるが、

グレープフルーツジュースによる影響は臨床的に問題となるレベルではない

→ 添付文書にも注意喚起なし。

→ 不適切。


■ まとめ

  • ゲフィチニブ × ワルファリン → PT-INR延長(3 正)
  • 間質性肺炎の早期発見が最重要(4 正)
  • PPI併用は吸収低下(2 誤)
  • 手足症候群はEGFR-TKIではない(1 誤)
  • GFJは問題なし(5 誤)

→ 正解は3 と 4

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