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■ 正解
1、3
■ 症例の要点整理
75歳男性、胸部X線で右肺腫瘍 → 精査で
- 非小細胞肺がん(腺がん)
- Stage IVB(遠隔転移あり)
- EGFR遺伝子変異陽性
- PS 1(外来治療可能)
→ EGFR-TKI(ゲフィチニブ)による外来治療が妥当。
● 1 肺野部に発生することが多いがん(正)
腺がんは、
- 肺野末梢部に好発
- 非喫煙者にも多い
- EGFR変異陽性率が高い
→ 本症例と一致。
● 2 発症前と同じ日常生活が制限なく行える(誤)
Stage IVB の進行がんであり、
- 治療の副作用
- 呼吸器症状
- 全身倦怠感
などにより、日常生活は何らかの制限を受ける。
→ 「制限なく行える」は不適切。
● 3 他臓器に遠隔転移している(正)
Stage IVB は TNM分類で、
- M1c:複数臓器への遠隔転移
を意味する。
→ 遠隔転移ありは正しい。
● 4 手術での根治切除が可能(誤)
Stage IV(特に IVB)は、
- 手術適応外
- 薬物療法が中心
→ 根治切除は不可能。
● 5 腫瘍マーカーとして SCC 抗原が用いられる(誤)
SCC 抗原は、
- 扁平上皮がんの腫瘍マーカー
本症例は腺がんであり、 腺がんでは以下が用いられる:
- CEA
- CYFRA
- SLX など
→ SCC 抗原は不適切。
■ まとめ
- 腺がんは肺野末梢に好発(1 正)
- Stage IVB → 遠隔転移あり(3 正)
- 日常生活は制限される(2 誤)
- 手術は適応外(4 誤)
- SCC は扁平上皮がんのマーカー(5 誤)
→ 正解は1 と 3
