第110回薬剤師国家試験 問321 在宅訪問での軟便への対応(酸化マグネシウムの副作用)

解答・解説を見る

■ 正解

2(酸化マグネシウムの減量を主治医に提案)

■ 背景:患者の状況

・69歳男性、要支援2
・薬剤師が月1回訪問
・ヘルパー記録より「ここ1ヶ月ほど軟便が続いている」
・処方薬の中で最も下痢・軟便を起こしやすい薬剤は酸化マグネシウム

酸化マグネシウムは浸透圧性下剤であり、用量依存的に軟便・下痢を起こすことが多い。


● 1:水分摂取を控えるよう指導(誤)

高齢者に水分制限を行うと、脱水・便秘・腎機能悪化のリスクがある。

軟便の原因は薬剤性であり、水分制限は不適切。


● 2:酸化マグネシウムの減量を提案(正)

酸化マグネシウムは、

・1日6錠(330 mg × 6 = 1980 mg)

と比較的多めの量が処方されている。

軟便が1ヶ月続いていることから、薬剤性下痢が最も疑わしい

→ 主治医へ減量または中止の提案が適切。


● 3:市販の止瀉薬を勧める(誤)

薬剤性下痢の可能性が高い状況で、勝手に止瀉薬を追加するのは不適切

原因薬剤の調整が優先。


● 4:ファモチジンの増量を提案(誤)

ファモチジンは下痢の原因になりにくく、増量する理由もない。


● 5:ガランタミンの増量を提案(誤)

ガランタミンはむしろ下痢の副作用があるため、増量は逆効果。


■ まとめ

・軟便の原因 → 酸化マグネシウムの過量が最も疑わしい

・適切な対応 → 主治医へ酸化マグネシウムの減量を提案(2)

・止瀉薬の自己判断使用や水分制限は不適切

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA