第110回薬剤師国家試験 問331 心原性脳梗塞の急性期治療で共有すべき事項

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■ 正解

1、2、5

■ 症例のポイント

・68歳男性、心房細動あり → 心原性脳梗塞の典型例
・発症から約2時間で搬送(12時発症 → 14時搬送)
・出血リスクなし(血小板正常、PT-INR正常、臓器出血なし)
・大動脈解離・急性膵炎も否定

→ 急性期治療として再灌流療法(tPA)や抗凝固療法の検討が重要


● 1:ヘパリン静注による急性期治療(正)

心原性脳梗塞では、急性期にヘパリンを使用することがある

特に、

  • 心房細動が原因
  • 出血リスクが低い
  • 早期に再発予防が必要

といった状況では、医師と共有すべき重要な選択肢。


● 2:急性期のエダラボン投与(正)

エダラボンは脳保護作用(フリーラジカル消去)を持ち、

急性期脳梗塞の予後改善を目的に使用される。

→ 急性期治療として適切。


● 3:脳浮腫にトルバプタン(誤)

トルバプタンはV2受容体拮抗薬(利尿薬)であり、

脳浮腫の治療には使用しない。

脳浮腫には、

  • マンニトール
  • 高張食塩水

などが用いられる。


● 4:発症早期の抗血小板療法(誤)

本症例は心原性脳梗塞

心原性では、抗血小板薬ではなく抗凝固薬(ヘパリン・DOAC)が基本。

→ 抗血小板薬は適切ではない。


● 5:急性期のDOAC使用(正)

心原性脳梗塞では、

急性期〜亜急性期にDOACを開始することがある。

出血リスクが低く、PT-INRも正常であり、開始可能な状況。

※ただし、tPA施行の有無や梗塞巣の大きさにより開始時期は調整される。


■ まとめ

・心原性脳梗塞 → 抗凝固療法が中心(抗血小板ではない)

・急性期治療として適切なのは:

  • ヘパリン静注(1)
  • エダラボン投与(2)
  • DOACの急性期使用(5)

→ 正解は1・2・5

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