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■ 正解
1、2、5
■ 症例のポイント
・68歳男性、心房細動あり → 心原性脳梗塞の典型例
・発症から約2時間で搬送(12時発症 → 14時搬送)
・出血リスクなし(血小板正常、PT-INR正常、臓器出血なし)
・大動脈解離・急性膵炎も否定
→ 急性期治療として再灌流療法(tPA)や抗凝固療法の検討が重要。
● 1:ヘパリン静注による急性期治療(正)
心原性脳梗塞では、急性期にヘパリンを使用することがある。
特に、
- 心房細動が原因
- 出血リスクが低い
- 早期に再発予防が必要
といった状況では、医師と共有すべき重要な選択肢。
● 2:急性期のエダラボン投与(正)
エダラボンは脳保護作用(フリーラジカル消去)を持ち、
急性期脳梗塞の予後改善を目的に使用される。
→ 急性期治療として適切。
● 3:脳浮腫にトルバプタン(誤)
トルバプタンはV2受容体拮抗薬(利尿薬)であり、
脳浮腫の治療には使用しない。
脳浮腫には、
- マンニトール
- 高張食塩水
などが用いられる。
● 4:発症早期の抗血小板療法(誤)
本症例は心原性脳梗塞。
心原性では、抗血小板薬ではなく抗凝固薬(ヘパリン・DOAC)が基本。
→ 抗血小板薬は適切ではない。
● 5:急性期のDOAC使用(正)
心原性脳梗塞では、
急性期〜亜急性期にDOACを開始することがある。
出血リスクが低く、PT-INRも正常であり、開始可能な状況。
※ただし、tPA施行の有無や梗塞巣の大きさにより開始時期は調整される。
■ まとめ
・心原性脳梗塞 → 抗凝固療法が中心(抗血小板ではない)
・急性期治療として適切なのは:
- ヘパリン静注(1)
- エダラボン投与(2)
- DOACの急性期使用(5)
→ 正解は1・2・5