第110回薬剤師国家試験 問330 アファチニブ開始時の評価と指導

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■ 正解

1、4

■ 背景:今回の処方薬「アファチニブ」について

アファチニブは EGFR 遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんに用いる分子標的薬(EGFR-TKI)

副作用として、皮膚障害(発疹・乾燥・かゆみ)下痢が非常に多い。

薬歴には、

  • ジフェンヒドラミン(かゆみ・アレルギー症状対応)
  • レボフロキサシン(感染時)
  • ロキソプロフェン(発熱時)

があり、過去に発熱エピソードがあったことが読み取れる。


● 1:今回の処方薬は化学療法施行後に開始された薬剤である(正)

アファチニブは経口分子標的薬であり、通常は化学療法後に導入される。

薬歴に抗がん剤の記載はないが、発熱時の対応薬が処方されており、化学療法歴がある患者として矛盾しない


● 2:血小板減少による発熱が出現していた可能性(誤)

血小板減少は出血傾向を示す副作用であり、発熱とは直接関係しない。

発熱は感染症や腫瘍熱の可能性が高く、血小板減少とは結びつかない。


● 3:下痢は自然に治まると伝える(誤)

アファチニブの下痢は頻度が高く、重症化しやすい

自然に治まると伝えるのは危険で、

・早期のロペラミド使用
・脱水予防
・症状悪化時は受診

を指導すべき。


● 4:発疹・皮膚乾燥・かゆみが出る可能性を伝える(正)

EGFR-TKI の代表的副作用が皮膚障害

・発疹
・乾燥
・かゆみ

は非常に多く、早期のスキンケア指導が重要。


● 5:服用忘れ時は翌日に2回分服用(誤)

アファチニブは1日1回の分子標的薬であり、

飲み忘れの倍量服用は禁止

→ 気づいた時点で1回分のみ服用し、2回分は絶対に飲まない。


■ まとめ

・アファチニブは化学療法後に導入されることが多い(1:正)

・皮膚障害は頻度が高く、事前指導が必須(4:正)

・下痢は自然軽快を期待せず、早期対応が必要(3:誤)

・倍量服用は厳禁(5:誤)

・血小板減少と発熱は関連しない(2:誤)

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