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■ 正解
1、4
■ 背景:今回の処方薬「アファチニブ」について
アファチニブは EGFR 遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんに用いる分子標的薬(EGFR-TKI)。
副作用として、皮膚障害(発疹・乾燥・かゆみ)、下痢が非常に多い。
薬歴には、
- ジフェンヒドラミン(かゆみ・アレルギー症状対応)
- レボフロキサシン(感染時)
- ロキソプロフェン(発熱時)
があり、過去に発熱エピソードがあったことが読み取れる。
● 1:今回の処方薬は化学療法施行後に開始された薬剤である(正)
アファチニブは経口分子標的薬であり、通常は化学療法後に導入される。
薬歴に抗がん剤の記載はないが、発熱時の対応薬が処方されており、化学療法歴がある患者として矛盾しない。
● 2:血小板減少による発熱が出現していた可能性(誤)
血小板減少は出血傾向を示す副作用であり、発熱とは直接関係しない。
発熱は感染症や腫瘍熱の可能性が高く、血小板減少とは結びつかない。
● 3:下痢は自然に治まると伝える(誤)
アファチニブの下痢は頻度が高く、重症化しやすい。
自然に治まると伝えるのは危険で、
・早期のロペラミド使用
・脱水予防
・症状悪化時は受診
を指導すべき。
● 4:発疹・皮膚乾燥・かゆみが出る可能性を伝える(正)
EGFR-TKI の代表的副作用が皮膚障害。
・発疹
・乾燥
・かゆみ
は非常に多く、早期のスキンケア指導が重要。
● 5:服用忘れ時は翌日に2回分服用(誤)
アファチニブは1日1回の分子標的薬であり、
飲み忘れの倍量服用は禁止。
→ 気づいた時点で1回分のみ服用し、2回分は絶対に飲まない。
■ まとめ
・アファチニブは化学療法後に導入されることが多い(1:正)
・皮膚障害は頻度が高く、事前指導が必須(4:正)
・下痢は自然軽快を期待せず、早期対応が必要(3:誤)
・倍量服用は厳禁(5:誤)
・血小板減少と発熱は関連しない(2:誤)