第110回薬剤師国家試験 問333 ペムブロリズマブ投与中の内分泌障害の疑いと検査提案

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■ 正解

5(甲状腺刺激ホルモン:TSH)

■ 症例のポイント

ペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)は免疫関連有害事象(irAE)を引き起こすことがある。

本症例で確認された症状:

  • 倦怠感
  • 寒気
  • 体重増加
  • 徐脈(心拍42/分)

→ これらは甲状腺機能低下症(特に原発性)を強く疑う所見。

ペムブロリズマブのリスク管理計画にも、内分泌障害(甲状腺機能障害)が重要な特定リスクとして明記されている。


● 1:プロラクチン(誤)

プロラクチン上昇は下垂体腫瘍などでみられるが、本症例の症状とは一致しない。


● 2:テストステロン(誤)

性腺機能低下症の評価に用いるが、倦怠感・寒気・徐脈・体重増加とは結びつきにくい。


● 3:抗利尿ホルモン(誤)

ADH異常は低Na血症や多尿などの水分バランス異常を示すが、本症例の症状とは一致しない。


● 4:ゴナドトロピン(誤)

性腺機能の評価に用いるが、今回の症状とは関連が薄い。


● 5:甲状腺刺激ホルモン(TSH)(正)

倦怠感、寒気、体重増加、徐脈は典型的な甲状腺機能低下症の症状。

ペムブロリズマブは免疫関連甲状腺炎 → 甲状腺機能低下症を起こしやすい。

→ TSH測定は最優先で提案すべき検査。


■ まとめ

・ペムブロリズマブは内分泌障害(特に甲状腺機能障害)が重要な副作用

・本症例の症状は甲状腺機能低下症に典型的

→ 最も適切な検査はTSH(5)

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