第109回薬剤師国家試験 問105 NSAIDsの構造・官能基・骨格の特徴

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■ 正解
3、4


■ 問題の本質(構造から分類・官能基・骨格を読み取れるか)

非ステロイド性抗炎症薬 A〜E について、

  • 不斉中心の有無
  • フェニル酢酸系かどうか
  • 環状スルホンアミド構造の有無
  • 酸性官能基の有無
  • インドール骨格の有無

を、構造式から正しく読み取れるかを問う問題。


■ 各選択肢の検証

● 1 A以外は不斉中心をもたない(誤)
A には明確な不斉炭素が存在するが、

  • B にも置換パターンから不斉中心が存在する構造が含まれている。

したがって、「A 以外は不斉中心をもたない」という断定は誤り。

→ 誤。


● 2 Bはフェニル酢酸系の抗炎症薬である(誤)
フェニル酢酸系とは、

  • –CH2–COOH をもつ「フェニル酢酸」骨格

を基本とするが、B の側鎖は、

  • –CH(CH3)–COOH など、フェニル酢酸ではなく別系統(例:アリールプロピオン酸系)の骨格

となっており、「フェニル酢酸系」とは言えない。

→ 誤。


● 3 Cには環状スルホンアミド構造がある(正)
C の構造には、

  • –SO2–N– を含む 5員環(または 6員環)

が組み込まれており、これは典型的な環状スルホンアミド(スルタム)構造である。

→ 記述どおりで正しい。


● 4 D以外は酸性官能基をもつ(正)
A・B・C・E には、

  • カルボン酸
  • エノール性 OH
  • スルホンアミド(–SO2NH–)

などの酸性官能基が含まれている。

一方、D はカルボン酸やフェノール性 OH などを持たない非酸性(または極めて弱酸性)のプロドラッグ型構造であり、他と異なる。

→ 「D 以外は酸性官能基をもつ」は正しい。


● 5 Eにはインドール骨格がある(誤)
インドール骨格は、

  • ベンゼン環+ピロール環が縮合した 2 環構造

であるが、E のヘテロ環は、

  • インドールではなく、別種の縮合ヘテロ環(例:オキシカム系のような構造)

であり、インドール骨格とは一致しない。

→ 誤。


■ まとめ

  • 不斉中心は A 以外にも存在しうるため 1 は誤。
  • B はフェニル酢酸系ではなく別系統であり 2 は誤。
  • C は環状スルホンアミド構造をもつ(3:正)。
  • D だけが非酸性で、他は酸性官能基をもつ(4:正)。
  • E のヘテロ環はインドールではない(5:誤)。

正解は 3 と 4

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