

解答・解説を見る
■ 正解
5(誤っている記述)
■ 背景:このワクチンに含まれるアジュバント
成分表より、アジュバントは以下の2つ:
● 添加物A:MPL(3-脱アシル化-4′-モノホスホリルリピッドA)
リポ多糖(LPS)由来の誘導体 → TLR4刺激 → 自然免疫を活性化
● 添加物B:水酸化アルミニウム(アルミニウム塩)
抗原吸着 → 投与部位での滞留時間延長 → 樹状細胞への取り込み促進
どちらも自然免疫を活性化し、獲得免疫応答を増強する。
● 1:添加物Aは細菌由来成分の誘導体(正)
MPL は LPS(グラム陰性菌由来)の誘導体であり正しい。
● 2:A と B はともにアジュバント(正)
どちらも免疫応答を高める目的で添加されている。
● 3:添加物Bは抗原を吸着し滞留時間を延ばす(正)
アルミニウム塩アジュバントの典型的作用。
● 4:添加物Aは抗原提示細胞の機能を促進(正)
MPL は TLR4 を刺激し、樹状細胞の成熟・抗原提示能を高める。
● 5:A と B は自然免疫を抑制し、獲得免疫を促進する(誤)
これは完全に逆。
アジュバントの本質は:
・自然免疫を活性化(TLR刺激、炎症性サイトカイン産生)
・その結果として獲得免疫(抗体産生・T細胞応答)を増強
→ 自然免疫を「抑制」するという説明は誤り。
■ まとめ
・MPL(添加物A)=TLR4刺激 → 自然免疫活性化
・アルミニウム塩(添加物B)=抗原吸着 → 免疫応答増強
・アジュバントは自然免疫を活性化する → 5 が誤り
