第110回薬剤師国家試験 問110 漢方処方の作用と主薬の対応

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■ 正解

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■ 各処方と主に作用に関与する生薬

  • 六君子湯:補気作用の中心はニンジン。
  • 桂枝茯苓丸:駆瘀血作用の中心はトウニン(+ケイヒ・ブクリョウなど)。
  • 加味逍遙散:補血・養血にはトウキが重要。
  • 葛根湯:発汗・解表の中心はカッコン・マオウ。
  • 五苓散:利水作用の中心はブクリョウ。

■ 各選択肢の解説

● 1:六君子湯の補気作用 − ニンジン(正)

六君子湯は、四君子湯(ニンジン・ビャクジュツ・ブクリョウ・カンゾウ)に陳皮・半夏を加えた処方。
補気の中心生薬はニンジンであり、この組合せは正しい。

● 2:桂枝茯苓丸の駆瘀血作用 − トウニン(正)

桂枝茯苓丸は、桂枝・茯苓・牡丹皮・桃仁・芍薬からなり、駆瘀血作用の要はトウニン(桃仁)
したがってこの組合せは正しい。

● 3:加味逍遙散の補血作用 − トウキ(正)

加味逍遙散は、逍遙散に牡丹皮・山梔子を加えた処方で、
その中で補血・養血の中心となるのはトウキである。
よってこの組合せは正しい。

● 4:葛根湯の発汗作用 − シャクヤク(誤)

葛根湯は、カッコン・マオウ・タイソウ・ケイヒ・シャクヤク・カンゾウ・ショウキョウからなる。
発汗・解表の中心はマオウとカッコンであり、シャクヤクは主に筋肉のこわばり・痛みの緩和に関与する。
したがって「発汗作用に主に関与する生薬=シャクヤク」という組合せは誤り。

● 5:五苓散の利水作用 − ブクリョウ(正)

五苓散は、沢瀉・猪苓・茯苓・白朮・桂枝からなり、
利水・利尿作用の中心はブクリョウ(茯苓)である。
この組合せは正しい。

■ まとめ

  • 1:六君子湯の補気 → ニンジン(正)
  • 2:桂枝茯苓丸の駆瘀血 → トウニン(正)
  • 3:加味逍遙散の補血 → トウキ(正)
  • 4:葛根湯の発汗 → シャクヤク(誤、マオウ・カッコンが中心)
  • 5:五苓散の利水 → ブクリョウ(正)

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