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■ 正解
4、5
■ 症例のポイント
この患者は糖尿病性腎症 → 腎性貧血を発症し、
- 処方1:ダルベポエチン アルファ(ESA:エリスロポエシス刺激因子)
- 処方2:ダプロデュスタット(HIF-PH阻害薬)
へ変更されている。
フェリチン・TSAT は正常 → 鉄欠乏は否定的。 ESA で Hb が維持できない → HIF-PH 阻害薬へ切替は妥当。
● 1 補体C5に結合して赤血球破壊抑制(誤)
これはエクリズマブ(PNH治療薬)の作用。
今回の処方薬とは無関係。
● 2 チミジル酸合成酵素の補酵素として作用(誤)
これは葉酸の作用。
赤血球産生には関与するが、今回の薬剤の作用ではない。
● 3 ヘム合成酵素の補酵素として作用(誤)
これはビタミンB₆(ピリドキサールリン酸)の作用。
ヘム合成促進は sideroblastic anemia などで重要だが、今回の薬剤とは無関係。
● 4 赤芽球系前駆細胞に作用し、赤血球への分化を促進(正)
これはダルベポエチン(ESA)の作用。
・EPO受容体を刺激 ・赤芽球系前駆細胞の増殖・分化を促進 ・赤血球産生を増加
→ 処方1の作用機序として正しい。
● 5 HIF-PH阻害 → HIF安定化 → EPO産生促進(正)
ダプロデュスタット(HIF-PH阻害薬)の作用。
・HIF-PH(プロリン水酸化酵素)を阻害 ・HIFが分解されず安定化 ・腎臓・肝臓でEPO産生増加 ・鉄代謝改善(ヘプシジン低下)
→ 処方2の作用機序として正しい。
■ まとめ
- ESA(ダルベポエチン):赤芽球系前駆細胞を刺激 → 4 正
- HIF-PH阻害薬(ダプロデュスタット):HIF安定化 → EPO産生促進 → 5 正
- 補体C5、葉酸、B₆は今回の薬剤とは無関係 → 1・2・3 誤
→ 正解は4 と 5
