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■ 正解
3、4
■ 症例の背景と心電図異常の原因
この患者は、ジソピラミド(Ia)からソタロール(III)に変更されている。
両薬剤に共通する作用は、
・K⁺チャネル遮断 → 再分極遅延 → QT延長
特にソタロールは強力なクラスIII作用を持ち、QT延長からtorsades de pointes(TdP)を誘発しやすい。
心電図を見ると、
- RR間隔が長く、脈が遅い → 徐脈
- QT間隔が明らかに延長 → QT延長
→ この2つが認められるべき異常。
● 1 ST上昇(誤)
ST上昇は心筋梗塞や心膜炎などで見られるが、 今回の心電図ではその所見はない。
● 2 房室ブロック(誤)
P波とQRSの関係は保たれており、 房室伝導の異常は認められない。
● 3 徐脈(正)
心拍数が明らかに低下している。
ソタロールはβ遮断作用も持つため、 徐脈を起こしやすい。
● 4 QT延長(正)
ソタロールの主作用であるK⁺チャネル遮断により、 再分極が遅延し QT が延長する。
QT延長は TdP の前兆であり、 抗不整脈薬の中でも特に注意が必要。
● 5 テント状T波(誤)
テント状T波は高カリウム血症で見られる典型所見。
今回の心電図にはその特徴的な尖ったT波はない。
■ まとめ
- ソタロールは K⁺チャネル遮断 → QT延長を起こす(4 正)
- β遮断作用により徐脈も起こりやすい(3 正)
- ST上昇・房室ブロック・テント状T波は今回の心電図に該当しない
→ 正解は3 と 4
