第110回薬剤師国家試験 問264 抗結核薬の服薬指導(初回説明)

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■ 正解

2、5


■ 処方薬の確認

この患者は肺結核と診断され、以下の4剤併用療法:

  • リファンピシン(RFP)
  • イソニアジド(INH)
  • ピラジナミド(PZA)
  • エタンブトール(EB)

→ 結核治療の標準的「4剤併用療法(2HRZE)」に相当。


● 1 今回処方分で治療終了(誤)

結核治療は最低6か月行う。

・初期強化療法:2か月(4剤) ・継続療法:4か月(通常2剤)

→ 「30日分で終了」は明らかに誤り。


● 2 リファンピシンで尿・便が橙赤色に着色(正)

RFPの代表的な副作用。

・尿 ・便 ・汗 ・涙(コンタクトレンズ着色)

橙赤色〜赤橙色になる。

→ 無害であることを説明しておくことが重要。


● 3 イソニアジドの副作用は高尿酸血症(誤)

高尿酸血症を起こすのはピラジナミド(PZA)

イソニアジドの代表的副作用:

  • 末梢神経障害(ピリドキシン欠乏)
  • 肝障害

→ 記述は誤り。


● 4 ピラジナミドとチラミン食品の相互作用(誤)

チラミンとの相互作用(チーズ効果)は、 MAO阻害薬で問題となる。

PZAとは無関係。


● 5 エタンブトールの副作用は視力障害(正)

EBの重大な副作用:

  • 視神経炎
  • 視力低下
  • 赤緑色覚異常

→ 服薬中は定期的な視力検査が必要。


■ まとめ

  • RFP → 体液の橙赤色化(2 正)
  • EB → 視力障害(5 正)
  • 治療は長期(1 誤)
  • INH の副作用は神経障害・肝障害(3 誤)
  • PZA とチラミンは無関係(4 誤)

→ 正解は2 と 5

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