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■ 正解
4(RAS 遺伝子)
■ 背景:本症例の治療方針
患者は直腸がん Stage IVb。 治療方針は:
mFOLFOX6(レボホリナート+5-FU+オキサリプラチン)+ セツキシマブ
セツキシマブは抗EGFR抗体であり、 RAS遺伝子(KRAS/NRAS)野生型でのみ有効。
→ よって、治療前に必ずRAS遺伝子変異の有無を検査する。
■ 選択肢4(RAS遺伝子)が正しい理由
・KRAS または NRAS に変異があると、 EGFR を阻害しても下流シグナル(MAPK経路)が常に活性化される。
→ セツキシマブは全く効かない(無効)
そのため、 RAS野生型であることが投与条件(コンパニオン診断)。
■ 他の選択肢が不適切な理由
1:ALK融合遺伝子 肺がん(非小細胞肺がん)で使用される検査。大腸がんとは無関係。
2:EGFR遺伝子 EGFR遺伝子変異は肺がんの分子標的薬(ゲフィチニブ等)で重要。 大腸がんのセツキシマブ適応にはEGFR遺伝子変異は関係しない。
3:HER2タンパク質 乳がん・胃がんでの HER2 標的治療の指標。大腸がんのセツキシマブとは無関係。
5:UGT1A1遺伝子 イリノテカンの副作用(好中球減少)リスク評価に使用。 今回のレジメン(mFOLFOX6+セツキシマブ)には含まれない。
■ まとめ
・セツキシマブは抗EGFR抗体
・効果があるのはRAS野生型のみ
→ コンパニオン診断として参照されるのはRAS遺伝子(選択肢4)
