


解答・解説を見る
■ 正解
1、2
■ 背景:突出痛(ブレイクスルーペイン)の治療
患者はヒドロモルフォン徐放錠(処方3)で持続痛は良好にコントロールされている。
しかし、6か月後に突出痛に対するモルヒネ内用液(処方2)の効果が不十分となり、 増量すると眠気(副作用)が出現。
→ そこで速効性のフェンタニル舌下錠(処方4)へ変更された。
● 1 作用発現が速く、突出痛に迅速対応できる(正)
フェンタニル舌下錠は、
- 口腔粘膜吸収で速効性
- 作用発現:数分〜10分程度
- 突出痛(急激に強くなる痛み)に適する
→ モルヒネ内用液より明らかに速効性であり、正しい説明。
● 2 最小用量から開始し、医師が段階的に調節(正)
突出痛治療用フェンタニル製剤は、
- 最小用量から開始
- 効果と副作用を見ながら段階的に増量
- 1回量は患者ごとに異なる
→ 医師が調整する必要があり、正しい説明。
● 3 噛み砕いてから舌下に置く(誤)
フェンタニル舌下錠は、
- 噛み砕くと吸収が不均一
- 急激な吸収で過量投与の危険
→ 絶対に噛み砕かない。
● 4 口が乾燥している場合、水で溶かすように使用(誤)
水で溶かすと、
- 口腔粘膜吸収が低下
- 効果発現が遅れる
→ 舌下にそのまま置くのが正しい。
※ 口腔乾燥が強い場合は、少量の水で口を湿らせてから使用するが、 「水で溶かす」は誤り。
● 5 持続痛が増強したときにも使用(誤)
フェンタニル舌下錠は突出痛専用。
持続痛の悪化は、
- 徐放オピオイド(ヒドロモルフォン)の増量
- オピオイドローテーション
などで対応する。
→ 舌下錠を持続痛に使うのは不適切。
■ まとめ
- 速効性 → 突出痛に適する(1 正)
- 最小用量から段階的調整(2 正)
- 噛み砕かない(3 誤)
- 水で溶かさない(4 誤)
- 持続痛には使用しない(5 誤)
→ 正解は1 と 2
