第110回薬剤師国家試験 問244 シクロホスファミド調製時の安全対策と事故対応

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■ 正解

2、5

■ 背景:抗がん剤調製の基本

シクロホスファミドは発がん性・催奇形性・生殖毒性を有する抗がん剤であり、調製時には曝露防止が必須。

特に、閉鎖式薬物移送システム(CSTD)がない場合は、より厳重な注意が必要。


● 1 陽圧で調製する(誤)

抗がん剤調製では、バイアル内を陰圧に保つのが原則。

陽圧にすると、薬液が噴出し飛散リスクが増大する。


● 2 ルアーロック型シリンジを使用する(正)

ルアーロック型はねじ込み式で外れにくい構造。

今回の事故のように「針が外れて飛散」を防ぐため、抗がん剤調製では必須の器具


● 3 32G の細い針を使う(誤)

細すぎる針は、

  • 溶解に時間がかかる
  • 抵抗が大きく、逆に抜けやすい

ため、抗がん剤調製には不適切。

通常は18〜21Gを使用する。


● 4 飛散薬液を中心から外側へ拭く(誤)

汚染除去の基本は、

外側 → 中心へ

と拭き取り、汚染範囲を広げないようにする。

中心から外側へ拭くと、汚染が拡大するため誤り。


● 5 水拭き → エタノール拭きの順で清拭する(正)

抗がん剤の多くは水溶性であり、まず水で拭き取るのが基本。

その後、残留薬剤や微生物汚染を除去する目的でエタノール清拭を行う。

→ 標準的で適切な手順。


■ まとめ

  • 抗がん剤調製は陰圧保持+ルアーロック型シリンジが基本(2が正)
  • 飛散時は外側→中心へ拭き取り、水→エタノールの順で清拭(5が正)
  • 細すぎる針や陽圧調製は危険(1・3は誤)
  • 中心から外側へ拭くのは汚染拡大(4は誤)

→ 正解は2 と 5

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