

解答・解説を見る
■ 正解
2、5
■ 背景:抗がん剤調製の基本
シクロホスファミドは発がん性・催奇形性・生殖毒性を有する抗がん剤であり、調製時には曝露防止が必須。
特に、閉鎖式薬物移送システム(CSTD)がない場合は、より厳重な注意が必要。
● 1 陽圧で調製する(誤)
抗がん剤調製では、バイアル内を陰圧に保つのが原則。
陽圧にすると、薬液が噴出し飛散リスクが増大する。
● 2 ルアーロック型シリンジを使用する(正)
ルアーロック型はねじ込み式で外れにくい構造。
今回の事故のように「針が外れて飛散」を防ぐため、抗がん剤調製では必須の器具。
● 3 32G の細い針を使う(誤)
細すぎる針は、
- 溶解に時間がかかる
- 抵抗が大きく、逆に抜けやすい
ため、抗がん剤調製には不適切。
通常は18〜21Gを使用する。
● 4 飛散薬液を中心から外側へ拭く(誤)
汚染除去の基本は、
外側 → 中心へ
と拭き取り、汚染範囲を広げないようにする。
中心から外側へ拭くと、汚染が拡大するため誤り。
● 5 水拭き → エタノール拭きの順で清拭する(正)
抗がん剤の多くは水溶性であり、まず水で拭き取るのが基本。
その後、残留薬剤や微生物汚染を除去する目的でエタノール清拭を行う。
→ 標準的で適切な手順。
■ まとめ
- 抗がん剤調製は陰圧保持+ルアーロック型シリンジが基本(2が正)
- 飛散時は外側→中心へ拭き取り、水→エタノールの順で清拭(5が正)
- 細すぎる針や陽圧調製は危険(1・3は誤)
- 中心から外側へ拭くのは汚染拡大(4は誤)
→ 正解は2 と 5
