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■ 正解
3(テルビナフィン塩酸塩錠への変更)
■ 前問のポイント:相互作用の本質
イトラコナゾールは強力な CYP3A4 阻害薬。
患者の現在服用薬の中で問題となるのは、
- シンバスタチン(CYP3A4 代謝)
→ 併用するとシンバスタチン血中濃度が著増し、 横紋筋融解症のリスクが急増する。
そのため、相互作用を避けるためには、 イトラコナゾール側を変更するのが最も合理的。
● 1 投与量の減量(誤)
イトラコナゾールは少量でも CYP3A4 を強く阻害する。
→ 減量しても相互作用は回避できない。
● 2 投与タイミングを就寝前へ変更(誤)
時間をずらしても、CYP3A4阻害作用は持続的。
→ 相互作用は回避できない。
● 3 テルビナフィン塩酸塩錠への変更(正)
テルビナフィンは、
- CYP3A4 を阻害しない
- 主に CYP2D6 を阻害
- 白癬症に対して有効な経口抗真菌薬
→ シンバスタチンとの相互作用リスクが大幅に低い。
そのため、最も適切な処方変更提案となる。
● 4 イトラコナゾール内用液への変更(誤)
剤形を変えても CYP3A4阻害作用は同じ。
→ 相互作用は回避できない。
● 5 ボリコナゾール錠への変更(誤)
ボリコナゾールも強力な CYP3A4阻害薬。
→ むしろ相互作用リスクはさらに高い。
■ まとめ
- 相互作用の原因:イトラコナゾールのCYP3A4阻害
- シンバスタチンは CYP3A4 代謝 → 併用で横紋筋融解症リスク↑
- 相互作用回避にはイトラコナゾールをテルビナフィンへ変更が最適
→ 正解は3
