第110回薬剤師国家試験 問271 イトラコナゾールとシンバスタチンの相互作用回避のための処方変更

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■ 正解

3(テルビナフィン塩酸塩錠への変更)


■ 前問のポイント:相互作用の本質

イトラコナゾールは強力な CYP3A4 阻害薬

患者の現在服用薬の中で問題となるのは、

  • シンバスタチン(CYP3A4 代謝)

→ 併用するとシンバスタチン血中濃度が著増し、 横紋筋融解症のリスクが急増する。

そのため、相互作用を避けるためには、 イトラコナゾール側を変更するのが最も合理的


● 1 投与量の減量(誤)

イトラコナゾールは少量でも CYP3A4 を強く阻害する。

→ 減量しても相互作用は回避できない。


● 2 投与タイミングを就寝前へ変更(誤)

時間をずらしても、CYP3A4阻害作用は持続的。

→ 相互作用は回避できない。


● 3 テルビナフィン塩酸塩錠への変更(正)

テルビナフィンは、

  • CYP3A4 を阻害しない
  • 主に CYP2D6 を阻害
  • 白癬症に対して有効な経口抗真菌薬

→ シンバスタチンとの相互作用リスクが大幅に低い。

そのため、最も適切な処方変更提案となる。


● 4 イトラコナゾール内用液への変更(誤)

剤形を変えても CYP3A4阻害作用は同じ。

→ 相互作用は回避できない。


● 5 ボリコナゾール錠への変更(誤)

ボリコナゾールも強力な CYP3A4阻害薬

→ むしろ相互作用リスクはさらに高い。


■ まとめ

  • 相互作用の原因:イトラコナゾールのCYP3A4阻害
  • シンバスタチンは CYP3A4 代謝 → 併用で横紋筋融解症リスク↑
  • 相互作用回避にはイトラコナゾールをテルビナフィンへ変更が最適

→ 正解は3

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