第110回薬剤師国家試験 問53 経口徐放カプセル

問53

下の模式図で示される経口徐放カプセル剤の型はどれか。1つ選べ。

1 スパンスル型
2 ロンタブ型
3 グラデュメット型
4 スパスタブ型
5 レジネート型

解答・解説

正解:1

解説

●ポイント1:スパンスル型の特徴

スパンスル型は、速放性顆粒と複数種類の徐放性顆粒を混合してカプセルに充填したマルチプルユニット型である。
顆粒ごとに異なるコーティングが施され、腸管内で段階的に薬物を放出する。

●ポイント2:マルチプルユニット型の利点

  • 食事や消化管運動の影響を受けにくい
  • 血中濃度のばらつきが小さく安定
  • カプセル崩壊後も顆粒が個別に放出され、ドーズダンピングが起こりにくい

●ポイント3:他の徐放製剤との構造的違い

徐放製剤は構造により放出機構が異なる。

  • コーティングによる時間差放出(スパンスル型)
  • マトリックスからの拡散(グラデュメット型)
  • イオン交換樹脂からの交換放出(レジネート型)
    構造を押さえると選択肢の判別が容易になる。

選択肢ごとの解説

1 スパンスル型:正
速放性顆粒+複数の徐放性顆粒を混合したマルチプルユニット型。
顆粒ごとに異なるコーティング → 段階的放出。

2 ロンタブ型:誤
速効性外層+徐放性内核層のシングルユニット型。
錠剤全体として徐放性を示す。

3 グラデュメット型:誤
多孔性プラスチックの網目構造に薬物を分散させたマトリックス型(シングルユニット)。
マトリックスは体外に排泄される。

4 スパスタブ型:誤
速放性顆粒・徐放性顆粒・腸溶性顆粒を混合し、打錠したマルチプルユニット型。
スパンスル型との違いは「錠剤」である点。

5 レジネート型:誤
薬物をイオン交換樹脂に吸着させたシングルユニット型。
消化管内でNa⁺やK⁺とイオン交換しながら薬物を放出する。

ポイント整理

  • スパンスル型=複数顆粒を混合したマルチプルユニット型カプセル
  • 顆粒ごとに異なるコーティング → 段階的放出
  • スパスタブ型は錠剤、スパンスル型はカプセル
  • 他の徐放製剤は構造が異なる(マトリックス型、イオン交換樹脂型など)

関連知識

類似問題:徐放製剤の構造分類(リザーバー型、マトリックス型、イオン交換樹脂型など)

マルチプルユニット型は食事の影響を受けにくく血中濃度が安定

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