問15
ウイルスゲノムを中心としてその周囲を取り囲むタンパク質の殻はどれか。1つ選べ。
1 エンベロープ
2 カプシド
3 コア
4 スパイク
5 ビリオン
解答・解説
■ 正解
2 カプシド
■ 解説
● カプシドはウイルスゲノムを包むタンパク質殻
ウイルスは核酸(DNA または RNA)を中心に持ち、その周囲を カプシド と呼ばれるタンパク質の殻が取り囲んでいる。
カプシドはウイルスの形状(正二十面体、らせん状など)を決定し、ゲノムを保護する役割を持つ。
● カプシド+ゲノム=ヌクレオカプシド
ウイルスの基本構造は以下のように整理できる。
- ゲノム(核酸)
- カプシド(タンパク質殻)
- → 両者を合わせて ヌクレオカプシド
エンベロープを持つウイルスでは、このヌクレオカプシドの外側に脂質膜が存在する。
● 他の選択肢はカプシドとは異なる構造
エンベロープやスパイクは外側の構造であり、ビリオンはウイルス粒子全体を指す。
■ 選択肢ごとの解説
1 エンベロープ:誤り
脂質二重膜。カプシドの外側に存在する。
2 カプシド:正しい
ウイルスゲノムを取り囲むタンパク質殻。
3 コア:誤り
ウイルス内部の構造を指すことがあるが、タンパク質殻ではない。
4 スパイク:誤り
ウイルス表面に突き出た糖タンパク質。宿主細胞への吸着に関与。
5 ビリオン:誤り
ウイルス粒子全体を指す名称。
■ ポイント整理
- ゲノムを包むタンパク質殻= カプシド
- カプシド+ゲノム= ヌクレオカプシド
- エンベロープは外側の脂質膜
- スパイクは宿主細胞への吸着に関与
- ビリオンはウイルス粒子全体の名称
■ 関連知識
スパイクは抗原性を決定し、ワクチン標的になることが多い
エンベロープを持つウイルスはアルコールに弱い
カプシドはウイルスの形状を決める
