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■ 正解
4、5
■ 症例のポイント(SLE を強く示唆)
25歳女性、以下の症状・検査値が揃っている:
- 蝶形紅斑(両頬の紅斑)
- 関節痛
- レイノー現象(冷感 → 蒼白)
- 汎血球減少(WBC 2,800、Plt 9.3万)
- 腎障害(BUN 45、Cr 2.0、尿タンパク2+)
- 抗核抗体 640倍
- 抗Sm抗体 陽性(8倍)
→ 典型的なSLE(全身性エリテマトーデス)の所見。
● 1 関節リウマチの典型的初期症状(誤)
RA の初期症状は、
- 朝のこわばり
- 左右対称の小関節炎(PIP・MCP)
など。
本症例は蝶形紅斑・腎障害・抗Sm抗体など、 RA ではなく SLE を示す所見が揃っている。
● 2 IV型アレルギー(細胞性免疫)が主に関与(誤)
SLE はIII型アレルギー(免疫複合体型)が中心。
抗核抗体などの自己抗体 → 免疫複合体形成 → 組織沈着 → 炎症。
→ IV型(T細胞主体)ではない。
● 3 ループス腎炎は否定できる(誤)
本症例は、
- BUN 45 mg/dL
- Cr 2.0 mg/dL
- 尿タンパク 2+
→ 明らかに腎障害あり。
さらに SLE の診断根拠(抗核抗体・抗Sm抗体)も揃っているため、 ループス腎炎はむしろ強く疑うべき。
● 4 Raynaud(レイノー)現象が認められる(正)
「冷たいものを持つと手指がしびれ・蒼白」 → 典型的なレイノー現象。
膠原病(特に SLE、強皮症、MCTD)でよくみられる。
● 5 粘膜症状・精神症状など多彩な全身症状が現れる(正)
SLE は全身性自己免疫疾患であり、症状は多彩:
- 皮膚:蝶形紅斑、光線過敏
- 関節:関節痛
- 腎:ループス腎炎
- 血液:汎血球減少
- 神経:精神症状、痙攣
- 心・肺:胸膜炎、心膜炎
→ 選択肢5は正しい。
■ まとめ
- SLE の病態はIII型アレルギー(免疫複合体)
- レイノー現象あり(4 正)
- SLE は全身性で多彩な症状(5 正)
- RA ではない(1 誤)
- IV型アレルギーではない(2 誤)
- 腎障害あり → ループス腎炎否定不可(3 誤)
→ 正解は4 と 5
