第110回薬剤師国家試験 問232 C. difficile感染症を誘発した可能性のある薬剤

解答・解説を見る

■ 正解

1(メロペネム)

■ 背景:C. difficile 感染症(CDI)の誘因

CDI は抗菌薬による腸内細菌叢の破壊が主な原因。

特にリスクが高い薬剤は:

  • 広域β-ラクタム系(カルバペネム、セフェム)
  • クリンダマイシン
  • フルオロキノロン

これらは腸内細菌叢を大きく乱し、C. difficile の増殖を促す。


● 1:メロペネム(正)

カルバペネム系は極めて広域スペクトルで、 腸内細菌叢を大きく破壊する。

→ CDI の主要な誘因薬剤

本症例でも、メロペネム投与後に水様便 → toxin A/B 陽性となっており、 最も疑われる薬剤。


● 2:イトラコナゾール(誤)

抗真菌薬であり、腸内細菌叢への影響は小さい。


● 3:ロペラミド(誤)

下痢止め。 CDI 悪化の危険はあるが、誘発する薬剤ではない

※CDI ではロペラミドは禁忌に近いが、 今回の設問は「誘発した薬剤」を問うため不正解。


● 4:メトクロプラミド(誤)

消化管運動促進薬。 CDI の誘発とは無関係。


● 5:酪酸菌製剤(誤)

腸内環境を整えるプロバイオティクス。 CDI の誘発には関与しない。


■ まとめ

・CDI の最大の誘因は広域抗菌薬

・カルバペネム(メロペネム)は腸内細菌叢を大きく破壊 → CDI リスク大

→ 正解は1(メロペネム)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA