第110回薬剤師国家試験 問262 セマグルチド追加時の疑義照会ポイント

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■ 正解

2、3


■ 症例のポイント

今回の処方変更:

  • シタグリプチン → セマグルチド(経口GLP-1受容体作動薬) に変更
  • その他:メトホルミン、グリメピリド、ダパグリフロジン、エナラプリルは継続

セマグルチドは用法・用量が非常に厳密であり、 誤った処方が出やすい薬剤。


● 1 セマグルチドの投与剤形(誤)

今回の処方は「セマグルチド錠 7 mg」。 経口剤形として問題なし。

→ 疑義照会の必要なし。


● 2 セマグルチド錠の服用タイミング(正)

経口セマグルチド(リベルサス)は、

・起床後すぐ ・空腹で ・水120 mL以下 ・服用後30分は飲食・他剤服用禁止

という非常に厳密な服用条件がある。

しかし処方では「朝食後」と記載されている。

→ 明らかに誤りであり、必ず疑義照会すべき


● 3 セマグルチド錠の開始用量(正)

経口セマグルチドの開始用量は:

  • 3 mg 1日1回を30日間
  • その後 7 mg へ増量
  • 必要に応じて 14 mg へ増量

今回の処方は初回から 7 mgとなっており、 明らかに添付文書と異なる。

開始用量の誤りとして疑義照会が必要。


● 4 セマグルチドとグリメピリドの併用禁忌(誤)

併用禁忌ではない。

ただし低血糖リスクは上がるため、 用量調整や注意喚起は必要だが、疑義照会の対象ではない。


● 5 セマグルチドとダパグリフロジンの併用禁忌(誤)

併用禁忌ではない。

むしろ GLP-1RA と SGLT2 阻害薬の併用は ガイドラインでも推奨される組み合わせ。


■ まとめ

  • セマグルチドは服用タイミングが厳密 → 朝食後は誤り(2 正)
  • 開始用量は3 mg から → いきなり 7 mg は誤り(3 正)
  • 剤形は問題なし(1 誤)
  • 併用禁忌は存在しない(4・5 誤)

→ 正解は2 と 3

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