第110回薬剤師国家試験 問266 ニコチンガムの効果を低下させる飲食物と理由

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■ 正解

2(a:口腔内が酸性に傾き、ニコチン吸収が低下する)


■ ニコチンガムの吸収の仕組み

ニコチンガムは口腔粘膜からニコチンを吸収する製剤。

ニコチンは弱塩基性であり、

  • アルカリ性 → 非イオン化 → 吸収されやすい
  • 酸性 → イオン化 → 吸収されにくい

という性質を持つ。

つまり、口腔内が酸性になる飲食物は、 ニコチンの吸収を大きく低下させる


■ 選択肢の検討

● 1 a:ニコチンの溶出が低下(誤)

炭酸水(a)はニコチンの「溶出」には影響しない。


● 2 a:口腔内が酸性 → ニコチン吸収低下(正)

炭酸水は弱酸性

口腔内が酸性に傾くと、ニコチンがイオン化し、 口腔粘膜からの吸収が低下する。

→ ニコチンガム使用中は、 使用前後15分は酸性飲料(炭酸水・コーヒー・ジュース)を避ける と指導するのが基本。


● 3 b:胃内pH上昇で吸収低下(誤)

ニコチンガムは胃から吸収されないため、胃内pHは関係ない。


● 4 b:キレート形成で吸収低下(誤)

亜鉛とニコチンがキレートを形成することはない。


● 5 c:CYP3A4誘導で代謝促進(誤)

セントジョンズワートはCYP3A4誘導作用があるが、 ニコチンは主にCYP2A6で代謝される。

→ 代謝促進は起こらない。


● 6 c:P-gp誘導で消化管分泌促進(誤)

ニコチンガムは消化管吸収ではなく口腔吸収。 P-gp誘導は関係しない。


■ まとめ

  • ニコチンガムは口腔粘膜吸収
  • 酸性飲料はニコチンをイオン化 → 吸収低下
  • 炭酸水(a)が該当 → 2 が正解
  • 亜鉛・セントジョンズワートは影響しない

→ 正解は2

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