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■ 正解
2(a:口腔内が酸性に傾き、ニコチン吸収が低下する)
■ ニコチンガムの吸収の仕組み
ニコチンガムは口腔粘膜からニコチンを吸収する製剤。
ニコチンは弱塩基性であり、
- アルカリ性 → 非イオン化 → 吸収されやすい
- 酸性 → イオン化 → 吸収されにくい
という性質を持つ。
つまり、口腔内が酸性になる飲食物は、 ニコチンの吸収を大きく低下させる。
■ 選択肢の検討
● 1 a:ニコチンの溶出が低下(誤)
炭酸水(a)はニコチンの「溶出」には影響しない。
● 2 a:口腔内が酸性 → ニコチン吸収低下(正)
炭酸水は弱酸性。
口腔内が酸性に傾くと、ニコチンがイオン化し、 口腔粘膜からの吸収が低下する。
→ ニコチンガム使用中は、 使用前後15分は酸性飲料(炭酸水・コーヒー・ジュース)を避ける と指導するのが基本。
● 3 b:胃内pH上昇で吸収低下(誤)
ニコチンガムは胃から吸収されないため、胃内pHは関係ない。
● 4 b:キレート形成で吸収低下(誤)
亜鉛とニコチンがキレートを形成することはない。
● 5 c:CYP3A4誘導で代謝促進(誤)
セントジョンズワートはCYP3A4誘導作用があるが、 ニコチンは主にCYP2A6で代謝される。
→ 代謝促進は起こらない。
● 6 c:P-gp誘導で消化管分泌促進(誤)
ニコチンガムは消化管吸収ではなく口腔吸収。 P-gp誘導は関係しない。
■ まとめ
- ニコチンガムは口腔粘膜吸収
- 酸性飲料はニコチンをイオン化 → 吸収低下
- 炭酸水(a)が該当 → 2 が正解
- 亜鉛・セントジョンズワートは影響しない
→ 正解は2
