第110回薬剤師国家試験 問283 ワクチン接種後アナフィラキシー疑い時の初期対応

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■ 正解

1、3


■ 症例の状況整理

ワクチン接種後、

  • 気分不良 → 倒れ込む
  • 呼びかけには反応あり(意識は保たれている)
  • 頻脈・蒼白

→ 循環不全を伴うアナフィラキシー初期像として典型。

呼吸停止・心停止はまだ起きていないため、 ショック対応(循環維持)が最優先となる。


● 1 患者を仰臥位に保持(正)

アナフィラキシーでは、

  • 末梢血管拡張
  • 血管透過性亢進
  • 循環血液量低下

によりアナフィラキシーショックへ進行しやすい。

→ まず仰臥位で下肢挙上(可能なら)し、 静脈還流を確保することが重要。

※ 座位のままでは血圧がさらに低下し危険。


● 2 アドレナリンの静脈内投与(誤)

アナフィラキシーの第一選択は、

アドレナリン筋注(大腿外側)

静脈投与は、

  • 心室性不整脈
  • 急激な血圧上昇

などのリスクが高く、 心停止時や重篤なショックで専門医管理下のみで行う。

→ この症例では不適切。


● 3 急速輸液に使用する等張電解質液の準備(正)

アナフィラキシーでは、

  • 血管透過性亢進 → 血管外への水分移動
  • 循環血液量低下 → ショック

が起こるため、 急速輸液(乳酸リンゲル液など)が必須。

→ 医師が到着したらすぐ投与できるよう準備するのは正しい。


● 4 二相性反応予防の抗ヒスタミン薬準備(誤)

抗ヒスタミン薬は、

  • 皮膚症状の改善
  • 二相性反応の予防

には役立つが、

急性期の生命維持には寄与しない

→ 初期対応としては優先度が低い。


● 5 胸骨圧迫と人工呼吸の実施(誤)

心停止時には必要だが、 本症例では呼びかけに反応ありで心停止ではない。

→ 現時点では不適切。


■ まとめ

  • アナフィラキシー初期対応の最優先は体位管理(仰臥位)+循環維持
  • アドレナリンは筋注が基本(静注は危険)
  • 急速輸液の準備は必須
  • 抗ヒスタミン薬は急性期の優先度が低い
  • 心停止でなければCPRは不要

→ 正解は1 と 3

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