第110回薬剤師国家試験 問284 DPI(エリプタ)と pMDI(インヘラー)の製剤学的違い

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■ 正解

2、5


■ 処方1:アニュイティ(エリプタ)= DPI(ドライパウダー吸入器)

  • フルチカゾンフランカルボン酸エステルを含むドライパウダー吸入器
  • 患者の吸気流速で薬剤を肺へ運ぶ
  • 容器はエアゾール缶ではない

■ 処方2:オルベスコ(インヘラー)= pMDI(加圧式定量噴霧器)

  • シクレソニドを含む加圧式定量噴霧器(pMDI)
  • HFA(代替フロン)などの噴射剤を使用
  • 耐圧性の密封容器(エアゾール缶)が必要

● 1 両方とも無菌試験法に適合(誤)

DPI(処方1)は無菌製剤ではない

pMDI(処方2)は密封容器だが、無菌試験の適用対象ではない。

→ どちらも「無菌試験法に適合する」とは言えない。


● 2 両方とも空気力学的粒度測定法に適合(正)

吸入剤は、

  • DPI(ドライパウダー)
  • pMDI(加圧噴霧)

いずれも肺到達性を評価するため、 空気力学的粒度測定法(インパクター法)が適用される。

→ 正しい。


● 3 処方1の容器はエアゾール缶(誤)

処方1(エリプタ)はDPIであり、

  • エアゾール缶
  • 定量バルブ
  • アクチュエーター

といった pMDI の構造は持たない。

→ 誤り。


● 4 処方2は固体粒子のエアゾール(誤)

pMDI は、

  • 噴射剤(HFA)に溶解または懸濁された薬液
  • 噴霧により微粒子化

であり、 「固体粒子をそのまま吸入する」DPIとは異なる

→ 誤り。


● 5 処方2には耐圧性の密封容器が用いられる(正)

pMDI は、

  • 耐圧性エアゾール缶
  • 定量バルブ
  • アクチュエーター

から構成される。

→ 正しい。


■ まとめ

  • DPI と pMDI は構造も噴霧原理も全く異なる
  • 両者とも空気力学的粒度測定法の対象(2 正)
  • pMDI は耐圧性エアゾール缶を使用(5 正)
  • DPI はエアゾール缶ではない(3 誤)
  • pMDI は固体粒子の吸入ではない(4 誤)

→ 正解は2 と 5

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