

解答・解説を見る
■ 正解
1、4
■ ワクチンの構成(重要)
シングリックスは 2 つのバイアルから構成される:
- ① 凍結乾燥抗原(gE抗原) 添加物:精製白糖、ポリソルベート80 など
- ② 専用溶解用液(アジュバント) 内容:MPL(3D-MPL)+ QS-21 を含むリポソーム
→ この「リポソーム」が選択肢の判断ポイントになる。
● 1 専用溶解用液中の脂質粒子は内水層を有する(正)
専用溶解用液には、
- リポソーム(脂質二重膜)
- 内部に内水層(aqueous core)
を持つ構造が含まれる。
→ MPL と QS-21 を含むアジュバントはリポソーム製剤であり、 内水層を有するという記述は正しい。
● 2 ポリソルベート80は微生物発育阻止目的(誤)
ポリソルベート80は、
- 界面活性剤(乳化・安定化)
- 抗原タンパク質の安定化
が目的であり、防腐剤ではない。
● 3 精製白糖は無痛化目的(誤)
精製白糖は、
- 凍結乾燥製剤の安定化(保護剤)
が目的であり、無痛化とは無関係。
● 4 凍結を避けて 2〜8℃で保存(正)
シングリックスは、
- 凍結禁止
- 2〜8℃保存
が添付文書で明記されている。
→ 凍結するとリポソーム構造が破壊され、アジュバント効果が失われる。
● 5 血液中で徐々に分解して有効成分放出(誤)
これは徐放性製剤の説明であり、 ワクチンの作用機序とは異なる。
ワクチンは筋注後、抗原提示細胞に取り込まれ免疫応答を誘導する。
■ まとめ
- リポソーム → 内水層あり(1 正)
- ポリソルベート80は安定化剤(2 誤)
- 白糖は凍結乾燥の保護剤(3 誤)
- 2〜8℃保存、凍結禁止(4 正)
- 徐放製剤ではない(5 誤)
→ 正解は1 と 4
