第110回薬剤師国家試験 問293 感染性心内膜炎における抗菌薬適正使用支援

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■ 正解

2、3

■ 背景:本症例は「左心系の感染性心内膜炎(MSSA)」

・僧帽弁形成術後
・疣贅を認める
・血液培養で MSSA 検出
・脳膿瘍・髄膜炎なし

感染性心内膜炎(IE)では、治療期間が長く、治療効果判定が極めて重要。 そのため、抗菌薬適正使用支援チーム(AST)の介入ポイントも明確。


● 1:指定感染症なので保健所へ届出(誤)

感染性心内膜炎は感染症法の届出対象疾患ではない

→ 届出義務はない。


● 2:治療効果確認の血液培養は複数セット採取(正)

IE の治療効果判定では、

・血液培養を複数セット採取し、陰性化を確認する

ことが必須。

1セットでは偽陰性の可能性があり、治療効果判定として不十分。


● 3:次回抗菌薬点滴開始直前に採血(正)

抗菌薬の血中濃度が最も低くなるのは、

次回投与直前(トラフ)

このタイミングで採血することで、

・菌が残存していれば検出されやすい
・治療効果判定として最適

→ AST が主治医に助言すべき適切な内容。


● 4:血液培養が陰性化したら速やかに治療終了(誤)

IE の治療期間は、

通常 4〜6 週間

血液培養が陰性化しても、すぐに治療終了は不可。

→ 再燃リスクが高く、ガイドラインに反する。


● 5:CRP が正常化すれば治療終了(誤)

CRP は炎症の指標だが、

治療終了の判断基準にはならない

IE の治療終了は、

・血液培養陰性化
・十分な治療期間の完遂

が必須。


■ まとめ

・IE の治療効果判定 → 血液培養が最重要

・複数セット採取(2:正)

・次回投与直前(トラフ)で採血(3:正)

・届出不要(1:誤)

・陰性化しても治療継続(4:誤)

・CRP 正常化は終了基準にならない(5:誤)

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