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■ 正解
2、4
■ 症例の背景:典型的な SLE(全身性エリテマトーデス)
この患者は、
- 蝶形紅斑
- 関節痛
- レイノー現象
- 汎血球減少
- 腎障害(Cr 2.0、尿タンパク2+)
- 抗核抗体 640倍、抗Sm抗体 陽性
→ 典型的なSLEであり、治療はステロイド(プレドニゾロン)が中心。
今回の処方は:
プレドニゾロン 5 mg 朝 3錠、昼 2錠、夕 1錠(計 6錠=30 mg/日)
→ 中等量のステロイド治療。
● 1 ステロイドパルス療法は1クール7日間(誤)
ステロイドパルス療法は、
- メチルプレドニゾロン 500〜1,000 mg/日 × 3日間
が標準。
7日間投与は誤り。
● 2 ステロイド抵抗性では免疫抑制剤が追加(正)
SLE では、ステロイドだけで十分に効果が得られない場合、
- ミコフェノール酸モフェチル
- アザチオプリン
- シクロホスファミド
- タクロリムス
などの免疫抑制剤を追加する。
→ 正しい説明。
● 3 退院後も同用量のプレドニゾロンを使用(誤)
ステロイドは、
- 寛解導入期:中等量〜高用量
- 維持期:徐々に減量
が基本。
→ 退院後も同じ量を続けることはない。
● 4 屋外作業時は日よけをする(正)
SLE は光線過敏症が特徴。
紫外線曝露により、
- 皮疹悪化
- 病勢増悪
が起こるため、
日焼け止め・帽子・長袖などの紫外線対策は必須。
→ 正しい指導内容。
● 5 妊娠は病状に影響しない(誤)
SLE は、
- 妊娠で病勢が悪化することがある
- 妊娠高血圧症候群のリスク増加
- 胎児への影響(抗SSA抗体による新生児ループスなど)
が知られている。
→ 「影響しない」は誤り。
■ まとめ
- ステロイド抵抗性 → 免疫抑制剤追加(2 正)
- SLE は光線過敏 → 紫外線対策が必須(4 正)
- パルス療法は3日間(1 誤)
- 維持期は減量(3 誤)
- 妊娠は病勢に影響(5 誤)
→ 正解は2 と 4
