第110回薬剤師国家試験 問297 SLE(全身性エリテマトーデス)患者へのステロイド治療と服薬指導

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■ 正解

2、4


■ 症例の背景:典型的な SLE(全身性エリテマトーデス)

この患者は、

  • 蝶形紅斑
  • 関節痛
  • レイノー現象
  • 汎血球減少
  • 腎障害(Cr 2.0、尿タンパク2+)
  • 抗核抗体 640倍、抗Sm抗体 陽性

→ 典型的なSLEであり、治療はステロイド(プレドニゾロン)が中心。

今回の処方は:

プレドニゾロン 5 mg 朝 3錠、昼 2錠、夕 1錠(計 6錠=30 mg/日)

→ 中等量のステロイド治療。


● 1 ステロイドパルス療法は1クール7日間(誤)

ステロイドパルス療法は、

  • メチルプレドニゾロン 500〜1,000 mg/日 × 3日間

が標準。

7日間投与は誤り。


● 2 ステロイド抵抗性では免疫抑制剤が追加(正)

SLE では、ステロイドだけで十分に効果が得られない場合、

  • ミコフェノール酸モフェチル
  • アザチオプリン
  • シクロホスファミド
  • タクロリムス

などの免疫抑制剤を追加する。

→ 正しい説明。


● 3 退院後も同用量のプレドニゾロンを使用(誤)

ステロイドは、

  • 寛解導入期:中等量〜高用量
  • 維持期:徐々に減量

が基本。

→ 退院後も同じ量を続けることはない。


● 4 屋外作業時は日よけをする(正)

SLE は光線過敏症が特徴。

紫外線曝露により、

  • 皮疹悪化
  • 病勢増悪

が起こるため、

日焼け止め・帽子・長袖などの紫外線対策は必須

→ 正しい指導内容。


● 5 妊娠は病状に影響しない(誤)

SLE は、

  • 妊娠で病勢が悪化することがある
  • 妊娠高血圧症候群のリスク増加
  • 胎児への影響(抗SSA抗体による新生児ループスなど)

が知られている。

→ 「影響しない」は誤り。


■ まとめ

  • ステロイド抵抗性 → 免疫抑制剤追加(2 正)
  • SLE は光線過敏 → 紫外線対策が必須(4 正)
  • パルス療法は3日間(1 誤)
  • 維持期は減量(3 誤)
  • 妊娠は病勢に影響(5 誤)

→ 正解は2 と 4

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