第110回薬剤師国家試験 問118 サンドイッチELISAと標準曲線の読み方

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■ 正解

1、4

■ サンドイッチELISAの基本事項

  • 吸光度は抗原量(サイトカイン量)に比例する。
  • 標準曲線の範囲を超える吸光度は正しく定量できないため、希釈して再測定が必要。
  • サンドイッチELISAでは2種類の抗体(捕捉抗体・検出抗体)を使用し、異なるエピトープを認識する必要がある。
  • 別のサイトカインを測る場合は、当然ながら別の抗体が必要。
  • 検出限界以下の場合、反応時間を延ばすとバックグラウンド上昇のリスクがあるため不適切。

■ 各選択肢の解説

● 1:吸光度1.5 → 希釈して再測定が必要(正)

標準曲線の最大吸光度は約1.0付近。
1.5 は測定範囲を超えているため、希釈して再測定が必須。
よって正しい。

● 2:10倍希釈で吸光度0.6 → 元の濃度600 pg/mL(誤)

標準曲線を見ると、吸光度0.6は約700〜800 pg/mLに相当する。
10倍希釈なので元の濃度は7000〜8000 pg/mL程度。
600 pg/mL ではないため誤り。

● 3:別のサイトカインYも同じ抗体で測定できる(誤)

抗体は抗原特異的であり、サイトカインX用の抗体でサイトカインYは測れない。
したがって誤り。

● 4:サンドイッチELISAでは2種類の抗体が異なるエピトープを認識する(正)

捕捉抗体と検出抗体が同じエピトープを認識すると、抗原に同時に結合できない。
そのため、異なるエピトープを認識する抗体ペアが必要。
よって正しい。

● 5:検出限界以下なら反応時間を長くしてよい(誤)

反応時間を延ばすと非特異的反応が増え、バックグラウンドが上昇する。
検出限界以下の場合は、濃縮・別キットの使用・感度の高い方法を検討すべきであり、反応時間延長は不適切。
誤り。

■ まとめ

  • 1:測定範囲外 → 希釈して再測定(正)
  • 4:サンドイッチELISAは異なるエピトープを認識する抗体を使用(正)
  • 2:計算が誤り
  • 3:抗体は抗原特異的
  • 5:反応時間延長は不適切

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