

解答・解説を見る
■ 正解
2、4
■ 症例の要点(視力低下 × 多剤併用 × 一包化)
75歳男性。加齢黄斑変性により視力低下。 1日3回服薬(朝・夕・就寝前)。 娘が「薬のセットミスが増えた」と薬局に相談。
→ 視認性向上・識別性向上が最重要。
国家試験で問われるポイント:
- 視力低下 → 文字の大きさ・色分けが有効
- 情報量を増やしすぎると逆に見づらくなる
- 服薬時点の識別性を高める工夫が有効
- 合剤提案は「セットミス対策」ではなく「服用錠数削減」目的
■ 各選択肢の正誤
● 1 氏名の印字を「ひらがな」に変更する(誤)
視力低下に対して有効なのはフォントサイズ・色分けであり、
文字種(漢字→ひらがな)を変えても識別性は大きく向上しない。
→ セットミス軽減効果は乏しいため誤。
● 2 用法のフォントサイズを大きくする(正)
視力低下の患者に対して最も効果的な工夫の一つ。
・「朝」「夕」「就寝前」などの服用時点 ・用法の文字サイズ
これらを大きくすることで、 服用時点の識別性が大幅に向上し、セットミスを防げる。
→ 正しい。
● 3 効能・効果の印字を追加する(誤)
情報量が増えると、視力低下の患者ではかえって見づらくなる。
また、効能効果はセットミス防止に直結しない。
→ 誤。
● 4 服用時点ごとに色分けしたラインを分包紙に引く(正)
視覚的識別性を高める非常に有効な方法。
例:
- 朝:黄色ライン
- 夕:青ライン
- 就寝前:赤ライン
→ 色覚異常がなければ、 視力低下でも直感的に識別できるためセットミス防止に有効。
→ 正しい。
● 5 合剤への処方変更を医師に提案し、服用剤数を減らす(誤)
服用錠数を減らすことは「アドヒアランス向上」には有効だが、
本問はセットミス(時点の取り違え)が問題。
→ 合剤化はセットミス防止には直接つながらない。
→ 誤。
■ まとめ
- 視力低下 → 文字サイズ拡大(2)(正)
- 服用時点の識別性向上 → 色分けライン(4)(正)
- 情報量増加(効能効果)は逆効果(誤)
- 合剤化はセットミス対策ではない(誤)
→ 正解は 2 と 4
